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小さなお子さん向けのフェルトボードを使ったレッスン

岡崎市 Bob's English の Bob Pensakさんにブログを提供していただきました!

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フェルトボード "Felt boards" は読み聞かせのツールのひとつで、音楽、動作、視覚を織り交ぜて物語をより楽しくすることができます。

フェルトボードは、既成のものを購入することもできますが、自分で簡単に作成することもできます。用意するものは下記の通りです。ホームセンターや文具店で購入できます。

・ポスター程度の大きさの木製あるいはプラスチック製の板 1枚
・板より大きいフェルト 1枚
・色んな色のフェルト 数枚
・のり

まず、大きいサイズのフェルトを、板の端に巻き付けられる程度の大きさにカットします。板の片面にのりを均等に塗り、カットしたフェルトを貼りつけます。板をひっくり返し、フェルトの端を板にのりづけします。

のりが完全に乾くまで使用しないでください。

色んな色のフェルトで登場人物や物を作ります。フェルト同士はそのままでもくっつきやすいですが、マジックテープやセロテープなどを使ってフェルトピースを板に固定してもよいでしょう。"Five Little Monkeys" や "Ten In The Bed""Mary Had A Kangaroo" など、曲を選んだら、歌やストーリーに登場するキャラクターや物をフェルトで作ります。色鉛筆、マジック、キョロキョロ目玉などの手芸材料で装飾してみましょう。


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How many are in the bed?!

また、登場人物や物を紙で作成してラミネート加工し、裏にマジックテープやセロテープをつける方法もあります。

登場人物や物のフェルトピースは、複数の色を使って、見た目も楽しく仕上げましょう!

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5 little felt monkeys jumping on a felt bed!

これで準備は完了です!

生徒を座らせたら、生徒全員にフェルトボードが見えるように画架またはテーブルに置きます。登場人物や物のフェルトピースはカラフルな箱や帽子などに入れておきます。歌を再生し、ジェスチャーを使いながら物語を読んでください。生徒に順番にお願いして、フェルトピースを板につけたり外したりしてもらいましょう。"Hello, Giraffe" や "Goodbye, Monkey" などと登場人物に挨拶しながらフェルトピースを出し入れしたり、片付けの時はフェルトピースの数を数えながら片付けたりしましょう。


以下のビデオは、"Mary Had A Kangaroo" の実際のレッスンの様子です。どんどん長~く伸びていくキリンさんの首にご注目を!





"Mary Had A Kangaroo" は、箱や帽子から次々と動物が登場するストーリーラインで、次に登場する動物がどんな動物か生徒に想像させるため、このような曲では意外性の要素を利用して物語を面白くすることができます。

想像力と創造力を働かせて、"スーパーシンプル" なフェルトボードを作ってみてください!




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Bob Pensakさんは岡崎市在住で、奥様と4歳の息子さんとの3人家族です。Bob's English のオーナーとして、12年間にわたって日本で英語教育に携わっていらっしゃいます。その他のレッスンポイントなどは、ボブさんのブログ "Bob’s Frog" や弊社のブログでもご紹介していますので、ぜひご覧ください!





キッズとカードゲーム:神経衰弱の遊び方

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カードを使って遊んでみよう!

でもどんなカードゲームが良いかな?小さな子供 (幼稚園児) とはどうやったらうまくゲームを楽しめるかな?

まずは 神経衰弱 をやってみましょう。英語では "Concentration""Memory" と呼ばれ、カードを裏向きに並べた中から2枚ずつひっくり返してペアを見つけて遊ぶゲームです。読解力の向上には非常に重要なボキャブラリーや集中力、論理思考能力やパターン認識能力の構築に効果があります。

国や地域によってさまざまではありますが、年長の子供であれば大半がルールや遊び方を知っているゲームですので、事前の説明は最小限で済みます。しかし、5歳以下のこどもに初めて神経衰弱の遊び方を説明するとなると、そう簡単にはいきません。年少の子供には遊び方が理解しにくいかもしれませんし、競争の勝ち負けにうまく対処できない生徒もいるかもしれません。

そこで、5歳以下の子供との神経衰弱の遊び方を以下に紹介します。

ステップ1
まずカードの一致の仕方から教えてあげましょう。カードをそれぞれ2枚ずつ何セットか用意します。例えば、カード3枚をセットA、それと全く同じカード3枚をセットB、計6枚としましょう。どんな大きさでも構いません (ホームページに無料でダウンロードできるフラッシュカードあり)。レッスンを始める前にセットAを教室中にバラバラに置いておきます。セットBは自分が持ち、生徒を前に座らせたら、カードを1枚見せます。例えばカードがリンゴのカードだったとしたら、"Look, an apple!" と言って見せましょう。次に、リンゴのカードを生徒の一人に渡し、"Can you find another apple?" とお願いします。その際、もう1枚のリンゴのカードを探しているように部屋を見渡す動作をしましょう (必要に応じて生徒の手を引いてカードを一緒に探してあげてください)。

生徒がカードを見つけて持って来たら、リンゴのカードを2枚隣り合わせにして "Look, they're the same! They match!" と言ってペアであることを一緒に確認します。

同じように、別のカードを他の生徒に手渡し、一致するカードを探してもらいます。全てのカードがペアになるまで続けましょう。

ステップ2
次は記憶の要素を取り入れます。3つのペア (計6枚) を用意します。各カードを見せて、絵を確認してから裏返しにして置きます。例えば、"Ooh look! A nice red apple! Do you like apples? Apples are yummy!" (カードを裏返しにして置く) "Let's look at the next card. Mmm! A banana! I love bananas. How about you?" (カードを裏返しにして置く) ...というように、それぞれのカードについて少し話し合ってみましょう。

6枚全てのカードを確認し終わったら、どれか1枚を表向きにひっくり返して、生徒にもう1枚ペアを探すようお願いします。例えば、リンゴのカードが出たら "I wonder where the other apple is... Which one is the apple card?" と質問します。生徒が「これこれ!」と指差したカードをひっくり返してみて、同じリンゴのカードであれば "Yes! We found the apple! Good job!"、リンゴのカードでなければ "That's not an apple. Let's try again!" というように進めて行き、全てのカードがマッチするまで続けます。カードの数を増やしてもう一度やってみましょう。

ステップ3
カードのペアリングと位置を記憶する練習ができたら、今度は順番を待って交代で遊ぶ練習をします。カードを何セットか用意して、生徒に絵が見えるように絵の側を表向きにしてバラバラに置いてから裏返していきます。裏返しながらカードの絵と位置を記憶しなければいけませんので、どんどん難しくなっていきます。

"Let me see if I can find a match" と言ってカードを1枚ずつ計2枚裏返してみます。ここでのポイントは、わざとペアにならないカードを2枚選ぶことです。裏返してみてカードがマッチしなくても良いんだということをやって見せてあげましょう。明るく "Ooops! No match. These cards are different." と言うことで、ペアを見つけられなくてもゲームを楽しめるところを見せてあげましょう。

次に、隣に座っている生徒に "Can you find a match?" とお願いします。やり方が分からない場合や戸惑っている場合は一緒にカードを裏返してあげましょう。"Hey, a peach! Can you find another peach?" と言ってカードの絵を確認します。生徒がカードをもう1枚ひっくり返して、ペアだったら "Great job! You found a match. You have two peaches!" と言って生徒の前にカードを置いてあげます。ペアでなければ、"Ooops! No match! Good try!" と言って、次の生徒に "Can you find a match?" と聞いて進めていきます。

生徒がペアを見つけられるか否かに関わらず、明るくポジティブな雰囲気を保ってください。先生もゲームに参加して、自分の順番の時はペアにならないように意図的に間違えて、カードがマッチしなくても良いことを実演してあげてください。これは、小さな子供とカードゲームをする時は特に重要なことです。この年齢の子供は、ゲームに「負ける」と感じると機嫌をそこねてしまいます。先生でさえペアを見つけることができないし、それでもゲームを楽しんでいるというところを見せてあげましょう。

ステップ4
最後にカードの回収を手伝ってもらいましょう。トランプやフラッシュカードを使った場合、片付けもレッスンのアクティビティーの1つとして楽しみましょう。生徒からカードを渡してもらう時、集めたカードの枚数と各カードの絵を教えてもらいましょう。あるいは、「リンゴのカードを持って来てください!」というようにカードの絵を指定して持って来てもらいましょう。ただし、一番枚数が多かった生徒は誰かなど、数については触れないように注意してください。これは単なるアクティビティーで競争ではありません。勝ち負けは関係なく楽しんでください!

年長の子供とは、競争したり、カードがマッチしたらもう1回できるようにルールを変えたりして、さまざまな要素を取り入れることができます。しかし、年少の子供とは勝負の要素を取り入れる必要はありません。生徒の関心を持続させるために、必要に応じて少しずつ難易度を上げていきましょう (カードの数を増やす、新しいボキャブラリーを加える、手を貸す量を減らす、etc...)。

皆さんは小さいお子さんと神経衰弱をして遊びますか?

少人数のレッスンで歌や音楽を使う時のポイント

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大人数のクラスで歌が有効なツールであるということは以前もご説明しました。生徒の数が多いとクラスがとても盛り上がりますよね!大人数だと元気の良い子たちがクラス全体の雰囲気を明るくし、周囲の生徒にもプラスの効果をもたらします。控えめな子たちも、元気な子に紛れて一緒に歌ったり、あるいは他の子の後ろに隠れて様子を見ながらこっそり歌ったりして、ほぼ全員が歌に参加してくれます。

ところが、少人数のクラスの場合、誰がどうやって歌っているかお互いに分かってしまいます。他の子の後ろに隠れることもできませんし、元気の良い子がいたとしても1人だけ浮いてしまって結局全体のエナジーレベルが下がり気味になってしまいます。ましてや、先生と生徒2人きりなんていうクラスだったらどうしましょう?!

こんな場合でもレッスンで歌や音楽を使えるでしょうか?

はい、もちろんです!


歌うべき?歌わないべき?


人数の少ないクラスで歌うことに抵抗があるという生徒や先生はたくさんいます。特に、少人数の場合は全員の様子が把握できてしまうので、目立ちたくないから歌わないという生徒が少なからず出てきてしまいます。かと言って、強制的に全員を発声させられるわけでもありません。

生徒の中には、ただ単に歌に慣れる時間が必要な生徒もいます。そのような生徒は、まずは歌を歌わず、聞くことで曲を学び、段階を踏んで徐々に歌に慣れていきます。先生が働きかけ続けていれば、時を見て歌に参加し始めます。

ここで1つ覚えておくべきことは、先生が歌えば生徒も歌うということです。なので、先生はぜひとも大きな声で歌ってください!


それでも歌わない生徒がいたら?


歌を歌わない生徒がいるからといって歌や音楽をレッスンから完全に除外してしまうのではなく、音楽を取り入れる別の方法を模索してみましょう。

例えば、生徒がレッスンで教室に入ってくる際に音楽を流してみましょう。音楽がクラスの雰囲気を作ります。アップテンポな曲は生徒の士気を高め、一方で静かな曲は気持ちを落ち着かせてくれます。

簡単なウォームアップとして、音楽とボールを使ったアクティビティーをしてみましょう。元気な曲のテンポに合わせてボールをパスしていきます。強制的に歌わせるのではなく、音楽を通してさりげなく全員の参加を促すという方法です。全員が徐々に自然に発声し始めますが、もし歌っていない生徒がいても曲を聞きながら歌をインプットしているので心配しないでください。

また、ぬり絵やクラフト、黙読など他のアクティビティーをしている間に小音量で音楽を流してみましょう。その日のレッスンの曲を、気が散らない程度のBGMとして流しておいても良いですね。

アクティビティーとアクティビティーの間も、音楽を使うには最適のタイミングです。例えば、絵本の時間を始める前、生徒に集まって欲しい時には、絵本の時間の曲を流します。片付けの時間がきたら "Clean Up!" を流します。レッスンの最後には "Bye Bye Goodbye" などさよならの挨拶の曲を用意しておきます。

このようにレッスンに決まった流れを作りましょう。特定の曲をレッスン中いつも同じタイミングで歌い、それを繰り返し習慣化することで、生徒はレッスンのパターンに慣れていきます。


生徒とマンツーマンの場合


生徒と2人きりのレッスンは、歌を取り入れるには一番難しい環境かもしれません。大人数のレッスンのような活気もありませんし、顔を見合わせながら歌を歌うのは、生徒にとっても先生にとってもぎこちない感じがします。

この場合は、歌をメインのアクティビティーにするのではなく、他の作業をしながら歌を取り入れてみましょう。例えば、ワークシートをやりながら、ぬり絵をしながら、ボールをパスしながらなど、お互い顔を見合わせながら歌うのではなく、隣り合わせに座って何か他のアクティビティーをしながら歌を歌ってみてください。また、指人形などの人形を使うのも良いアイディアです。人形は親近感を与えるため、こどもが恥ずかしがらずにコミュニケーションを取ったり歌ったりすることができます。

あるいは、生徒が恥ずかしがって歌いたがらなければ、無理に歌を歌う必要はありません。少人数のレッスンと同様に、BGMとして歌を流したりアクティビティー間の合図として使ったりしてみましょう。ここで覚えておきたいのは、歌は実際に歌うか歌わないかに関わらず、リスニングやボキャブラリー、文法、イントネーションなどの強化に有用性を発揮するということです。また、生徒はレッスンで発声しなくても、聞きながら曲を学んでいて、時間とともに徐々に歌い始めるということも覚えておきましょう。


それでは、上記の点を実際に実践してみて感想をお聞かせください!少人数あるいはマンツーマンのレッスンで音楽を使う時のアドバイスはありますか?