akushu


編集者という仕事をしていると


「私はこういう仕事をして、
 いま●●の企画を考えています。
 この企画をどこかの出版社にもっていってもらえませんか?」



みたいなことを言われるときがあります。

飲み会やランチ会だけでなく、

セミナーでいきなり声をかけられることもあります。


そこで今日は、

企画を提案するタイミングはどういうものがベストか?

という話をしたいと思います。



上記の例の場合どうでしょう?


結論から言えば「NG」です。

理由はシンプルで、「編集者が乗らないから」です。



なぜ「乗らない」のでしょう?

それは、「企画が悪いから」ではありません。

「著者のことを知らないから」です。



企画会議に出す企画というのは、

本にするテーマだけでなく、

著者のこと、マーケット、マーケットに合わせた切り口など

いくつかの要素が「売れるものになっているか」検討した上で、

会議に出す出さないかの精査をかけます。


また「この人と一緒に本を作ろう」と思えるかも重要な要素です。

つまり、ある程度著者の方のことを知りたいと考えています。




しかし、自分の本を出版したい人は、

必死なため、重要なことが見えていません。

どこか自分に興味を持ってくれる出版社を必死で探しています。

だから会った途端、こうやって急に話を切り出してきます。

編集者にあったときはチャンスを逃すなとばかりに。




私も経験がありますが、

突然押しかけ営業をされたような気分になります。


「えっと……そもそも誰ですか?」


と。

企画の提案は営業と同じなのです。

いきなり、提案するということは、押しかけ営業に似ています。

誰だって「押し売り」は嫌いでしょう。

編集者も同じ。

営業にはステップがあるはずです。

通常の営業は、担当者とのコミュニケーションをとり

ある程度の信頼関係を築いてからセールスをするでしょう。

世間話や仕事の話をして、仕事や業務での悩みや問題点を聞き、

それから相手にとって役立つ提案を使用と考えるはずです。


「企画書を出版社や編集者に提案する」

というのは営業なのです。



セールスはいきなりやってはいけないというのは、原則です。

あなたも出版したい思いや企画があって、

編集者に出会い、突然企画を提案するというのはやめたほうがいいでしょう。

多くの編集者がいい顔をしないはず。

まずはコミュニケーションを取りましょう。

ちょっとした会話、自分がどういう人間かなど、

普通にコミュニケーションをとればいいでしょう。

そして、ある程度ラポール(心理学的な信頼関係)を築けたら、

企画の話をすればいい。


そうしたほうが、出版社の人も編集者も乗ってくるはずです。




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