顔で笑って、心で泣いて。 | キシユミコの『弱い犬ほどよく吠える』

顔で笑って、心で泣いて。

「何ヶ月ですか?」



昨日、妊婦に間違われた。
これで2回目だ。



もちろん、妊娠などしていない。
それどころか、結婚はおろか、彼氏すらいない。



そう、ただただ下っ腹が出ているだけなのである。



極度の便秘持ちな私は、基本的にいつも腹が張っている。
体重が減っても、腹がへこまないことが多々ある。
それが悩みでもあり、コンプレックスでもある。



もちろん、向こうは悪気があって言っているワケではない。
でも、それがとんでもなく気まずい空気を作り出すのだ。



その場を取り繕うために、こっちが気を遣わなければならない。
「私の腹が出てるのが悪いんです、なんかすいません」的なことを言ってごまかすしかない。
辱めを受けたにもかかわらず、何故こっちが謝らなければいけないのか、全くもって腑に落ちない。



心の中で、私はこうつぶやく。
「本物の妊婦なら、妊婦マークのキーホルダーとか付けてるよ」と。



疑わしきは罰せずじゃないが、決定打がないにもかかわらず、予測だけで妊婦だと決めつけないでいただきたい。
それで傷つく人間もいるのだ。



私が帰った後、あの店員は同僚に笑いながら話すことだろう。
「今日さぁ、お客さんに『何ヶ月ですか?』って聞いたらさぁ、妊婦じゃなかったの!ウケる!」



あのお店にはもう、一生行かない。