「ホワイトデーのお返し、何が欲しい?」
「え!・・・・
お返しが欲しくてチョコあげたわけじゃないから
なんにもいらないよ。
あ!・・・でも・・・・」
「ん?」
「その日、太郎くんと一緒にいられたら・・
うれしいな・・・」
そう言って
少し照れた笑顔のきみが
とても愛しい
きみは朝まで僕のそばにいて
僕が眠っていると、ただ僕に抱きついている
僕は水たまりに足を踏み入れたぐらいに思っていたけど
かなりの深みに入っていることに気付いたんだ
僕のある部分は
きみが欲しくてたまらないのに
僕の別の部分は
そんな気持ちを追い出そうとする
きみは僕に「なにか」を与えてくれる
それは僕を怖がらせるんだけど、大丈夫・・・
これってなんでもないんだけど
でも、そう思いつつ、試してみたくなる
どうか僕に「なにか」を与えてほしいんだ
だっていつか僕は自分の本心がわかるかもしれないから
僕はみんながするように
努力してうまくやることなんてできない
僕は決してだれの事も好きにならないと思っていた
それは僕と関係ない人たちの夢だと思っていたんだ
いつか僕は本心からきみの名前を呼ぶかもしれない
僕が決して言うことができなかった言葉が
もう、のどから出そうになってるんだ