大観光地・京都の隣で

陰に隠れてしまうこともあってか?

47都道府県の中でもたぶん

地味で目立たない県のひとつの滋賀県。
滋賀県の方、すみません😣💦

大抵の人は

琵琶湖ぐらいしか知らないんじゃ。。。
そんなことない😌?


それでも、ワタシが初めて滋賀に旅行した

30数年前と比べたら
ホントに観光客が少なかった❗️

格段に観光客は増えてますけどね。
長浜とか彦根、近江八幡など

京都観光にも便利で

穴場の宿泊地だった大津は

最近、予約が取れなくなってきました。

だから今回は草津に宿泊。


ワタシはどういうわけか?
ホントは訳ありますが語ると長いので割愛

滋賀県が好き❤️で

縁もゆかりもない割には

けっこうな頻度で来ているかもしれません。


なので、佐川美術館にも2度目の来訪。

守山駅から30分ちょい、

琵琶湖のくびれ

琵琶湖大橋にも程近い場所に

美術館があります。




正面奥がお茶室『俯仰軒』



水庭には鹿のモニュメントが。。。


佐川急便の創立40周年を記念し

開館した美術館は

水庭に浮かんでいるかのような

モダンなデザインです✨


平山郁夫の絵画と

彫刻家・佐藤忠良の作品

そして樂焼の樂吉左衛門のコレクションが

展示の中心ですが

今回、特別展として

『名刀は語る』が開催されていました⚔️


近年の刀剣ブームもあり

チケット売場には入場を待つ人が

すでに並んでいて、ビックリ😨

改めてブームの大きさを実感。


ワタシは正直

刀にあまり興味はないのですが

鍔や鞘、柄などのしつらえを見るのは

好きだし、楽しいです🎶


エントランスにはこんなパネルも。。。


記念撮影している人(ほとんど女性)多数。
この方、誰?


今回は、十五代・樂吉左衛門が設計した

茶室見学が第一の目的。


予約していたのが11時の回なので

それまでは特別展を観覧。


いろんな刀を見ているうちに・・・


太刀など刃が長いものより

短刀や脇差などの短いもののほうが

潔い力強さがあっていいな~とか

猛将・本多忠勝が愛用した

号が蜻蛉切(とんぼきり)という槍を見て

あのパネルの正体が

この槍の擬人化したもの?とわかったりなど

それなりに楽しめましたが

やはりわからないことだらけでした~😌


さあ、いよいよお茶室見学。

荷物を持っての見学は不可なので

ロッカーに荷物を預け、

チケット一枚を手にエントランスへ。


どうやら各回、10名限定のようです。


約30分のツアー形式。

女性の係員が案内をしてくれます。


予約した者だけが立ち入れる

その入口すぐの壁に掲げられた額には

守破離(しゅはり)』の文字。
十五代の書だそうです

ここで、この言葉を声に出して

参加者全員で唱えます。


しゅ・は・り!』


もとは千利休の訓をまとめたものから

派生した言葉らしく

茶道や武道における

師弟関係のありようのひとつを表すもの。


樂家はこの精神をモットーとしていて

この茶室にもその精神が

随所に息づいているとのこと。

重要なキーワードだからこそ

わざわざ声に出したのでしょうか😅?


その『守破離』とは🤔❓


初めは師の教えに従い守り、

型の基本を身につける。


やがて自分に合ったより良いものを模索し

試すことで既存の型を打ち破り個性を確立。


さらに鍛練、修行を重ね

その双方を理解し熟練すれば

元の型からも離れ自由となり、

それがまた新しい型となっていく。


ただ、基本の根源を忘れてはならない。

基本を踏まえてこその自由闊達ということ❓

初心忘れるべからずかな🤔

少し難しいので、若干、解釈は違うかも。。。


そんなことをもっと平易な言葉で

説明してくれたのですが

すぐに忘れてしまう。。。😌


ただその言葉を聞いた時に

思わず目頭が熱くなり、

目が潤んでしまいましたお願い


まさしく今のショーマさんがそうじゃん❗️


と、感じたから ヽ(*`゚∀゚´)ノ


美術館でショーマさんを思う。。。

2度目ですかね😅
(6月5日『頭の中は世紀末』の記事参照)


5歳からずっと師事していたコーチの元を離れ

自分のスケートを探し求めて

新しい環境を探し、模索していく。。。


今は『破』に向かって行く時でしょうか❓


『離』に至るまでは。。。

これは、なかなか難しそうです。


極めようとすればするほど

キリがないものかもしれませんしね。



自分の中で、その言葉とショーマさんが

リンクし、ひとりムネアツ❤️状態。


初っぱなから感動してしまいましたおねがい



オーストラリアの枕木の床

コンクリートでありながら

特殊な技法で表面に木目が現れた壁の

薄暗い路を進む。


寄付。


椅子にも座らせていただきました照れ

割れた木肌が美を感じた十五代は

テーブルに使用を決めたとか。


水露地にはジンバブエの黒い岩が敷かれ

天井が抜けた円筒状のコンクリートの壁には

水が流れていています。


水滴が落ちるリズミカルな音

まんまるに見える空に、頭上を飛ぶ鳥の姿

吹きわたる風の声が聴こえます。


なんか直島の地中美術館を思い出すな~。


人工と自然の一体感。

五感の開放。


とても気持ちいいです照れ


そして水面下にある茶室

小間『盤陀庵』。


蹲や小間を囲む和紙の壁にも

あっと驚く仕掛け、創意工夫が😱❗️

言葉にすると長いので割愛いたします💦⤵️


そこから少しの段差を上っていくと

水面上にでて、明るく開けた

広間『俯仰軒』に。


ヒメガマとヨシ(葦)の浮島が目の前に広がる


こちらにもジンバブエの黒岩が。自然の岸辺のよう


十五代の美意識

こだわりと創意工夫がつまった茶室。


光と闇の絶妙。

モダンでありながら

詫びの風情は失わず

自然との一体感を実現した建物の建材には、

インドネシア、アフリカ、日本

オーストラリアなどと、とてもグローバル。


30分の間ずっ~と、

驚嘆、感心、感動しまくりでした😱


説明なしにそれらを感じることは

ワタシには決してできないこと。


説明してくださった係員の方の

茶室愛を感じるお話にも感動いたしました。


この茶室を見学するだけで

佐川美術館に行く価値はあります❗️

茶道にはまったく縁がないワタシですが

強く、強くお勧めします✨


季節や天気によっても

景色が変わるらしいので

また、滋賀に来た時には立ち寄りたいです。


大興奮の茶室見学のあとには

樂吉左衛門館で、十五代の作品を鑑賞。


薄暗い室内にある作品は

宇宙空間で、器の小宇宙を覗き込み

眺めているような、そんな気分。


手づくね特有のいびつさや荒々しさは

アバンギャルドでありながら

絶妙な調和があり、やはり美であります✨


タメ息は美しいものを見るときにも

出るものですよね💕

今回はタメ息、出っぱなしでした照れ💨



サンクスツアーに行く関係で

バスが中途半端な時間しかなく

平山郁夫、佐藤忠良の作品は

駆け足となってしまいました~😩


お茶室見学、他の展示物の鑑賞

ちょっとお茶してひと息ついたり

余韻に浸ったりするには

4時間から5時間欲しいかな~😰


今度は、

もっと余裕を持って来たいと思います❗️



俯仰軒の外観は外から覗けます✨

滋賀県はイイところなんで

皆さん、来てくださいね~\(^^)/

勝手に観光大使😅