会社の同僚とカラオケの約束をしていた。

私は休みだけど、他のみんなは出勤だったので

待ち合わせは18時50分に交番前。


時間潰しに映画でもと思い、本当は

『ALWAYS 続・三丁目の夕日』を観たかったんだけど、

タッチの差で始まってしまっていて

それで観たのが『象の背中』。


秋元康の小説が原作です。


で、感想ですが・・・・


『何て幸せな死に様なんでしょう!』ってこと。


会社ではそれなりの地位を得て、

ステキな一軒家に住み、

美しく、献身的な妻に、素直に育った子供たちに囲まれ、

しかも美人で、愛人であるという立場をわきまえた女性もいたりして。

そんな人たちに囲まれながら、海辺のホスピスで死んでいく。


まあ、理想の死に方じゃないのかしらねぇ?

死ぬには少し若すぎるということぐらいが不幸と言えば不幸だけど。

長生きすれば幸せってわけじゃないからね。


何だか全てが美しすぎちゃって・・・。

映画だから別にリアルじゃなくてもいいんだけど、

人間の弱さとか醜さ、心の葛藤など、もっともっとあるじゃない?


愛人の存在に気付いてしまった妻が

夫の死後、どんな気持ちで生きていくんだろう?

ただの浮気相手ってわけじゃなく、本気モード

(だからって離婚する意志はなかったようだが)

だっただけに、気になる。


許す許さないも、張本人は死んじゃうんだからなぁ。

男ってズルイとか思っちゃう。


許す、許せるということは

やっぱり『愛』があるからなんだろうなぁ。


と、私は思うのだけど、

よっぽどのいい男じゃなきゃ、やっぱり許せないな。


とか、映画の内容の延長線上で

自問自答していた私なのでした。