「ふ〜ん、八朔か。。。」
とある梅雨の日、部活から帰ってきた冴島あやこは机の上に置かれた八朔を横目で見た。

と同時に、庭に咲く紫陽花と八朔とが同時に存在していることに違和感を感じた。

「え? なんで今頃八朔なんてあるの?」

「和歌山から送られて来たのよ。珍しいでしょ。あんたも食べる?」
と母。

「いや、いいよ。八朔って剥きにくいし、酸っぱいし。あんまり好きくない。」

「それがさ。酸っぱいのは確かに酸っぱいんだけど、甘いのよ。この八朔。

騙されたと思って一度食べてみなさいよ、お母さんが剥いてあげるから。」

「えーいいよー。」

あやこはそう答えつつも、早速八朔を手に取り台所に向かう母を止めなかった。

本当は、部活帰りで疲れた身体が、爽やかでジューシーな柑橘を欲していたのかもしれない。

数分後、キレイに剥かれた八朔が届いた。

いつもなら、見向きもしない八朔だが、なぜか今日は手が伸びる。

一口。また一口。

濃厚な味わいが、口の中いっぱいに広がる。

酸味の奥にある、優しい甘み。

「あ、あれ、、、?なんだかどんどん食べてしまう。」

気がつくと、お皿の上には何も残っていなかった。

同時に、あやこは、片思い中の先輩である東馬先輩を思い出していた。

甘酸っぱい恋の香り。。。


「お母さん、八朔ってどうやって剥くんだっけ?」

あやこはもう少し、この余韻に浸ることにした。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

6ヶ月半の貯蔵により、熟成された奥深い味わいの八朔です。

除草剤不使用(ポケマルのプロフィール参照ください)。

特殊な栽培方法を実践し、

今年から「株式会社ツムラ」様の漢方薬としても使用してもらえることが決定しました。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

熟成された、初恋の甘酸っぱい味。
あの頃の記憶が蘇るかもしれません。

 

 

購入はこちらから。

 


読んでくれて、ありがとうございます☆