1986年ごろに放送されていたサッカー中継は、
天皇杯決勝
高校サッカー(地元高校の1回戦、準決勝、決勝、まれに準々決勝)
高校サッカー選抜と海外ユースの親善試合
キリンカップ2試合(日本と海外クラブチーム)
全日本少年サッカー決勝
インターハイ決勝
大学選手権決勝
高校サッカー県予選決勝
トヨタカップ(今のFIFAクラブワールドカップの前身)
三菱ダイヤモンドサッカー
このころは代表チームの試合は滅多に放送されることはなく、
1985年のワールドカップアジア予選でもう少しでワールドカップに出られるかもという試合(木村和司の伝説のフリーキックの試合)くらいであった。
1987年のソウル五輪予選はアジア最終予選の日本のホームゲームは全部放送されたと思う。
確実に言えるのは海外サッカーを目にすることができるのは、
毎週土曜日の18時からの三菱ダイヤモンドサッカーとトヨタカップくらいであった。
(キリンカップで日本に来るチームは真剣勝負とは言い難かった)
というわけで、1986年11月にビデオデッキを購入してもらったのち、サッカーの試合が放送されるたびにビデオに録画しまくった。
メキシコワールドカップの試合が録画できなかったのが残念だったが、コレクションは増えていった。
ちょうどそのころサッカーマガジンという雑誌を定期購読するようになった。
このころは月1回の発行で、400円くらいだったと思う。
最初買った号の付録のポスターはメキシコの英雄ウーゴ・サンチェスだった。
ゴールを決めるたびに前転(ハンドスプリング)をする選手で、メキシコワールドカップの最初の試合で味方がゴールを決めた後、喜び余ってボールをスタンドに蹴りこみイエローカードをもらっていた。レアルマドリードに所属していた。
入ってくる情報は1ヶ月遅れの情報だったが、こんな選手がいるのかという文字だけの情報でどんなプレーをするのか、どんなゴールを決めたのか、どんな試合だったのかと期待を膨らませた。
またサッカーのテクニックの紹介もあり、図解や写真と文字情報だけで理解するのは今考えると困難なことであるが、クライフターンなどを覚えた。
読者が少なかったのか懸賞によく当選した。サッカーボール、Tシャツ、トレーナー、財布、レガースなどなど。
こうして海外サッカーの知識をつけていった。
そのころ、過去のサッカーの試合のビデオをたくさん保有している人と知り合いになり、1本4000円と中学生の身には高い買い物だったが、かねてから見たかった3試合を手に入れた。
1986年ワールドカップ準々決勝ブラジルvsフランス(ノーカットNHK版)、
1982年ワールドカップ2次リーグブラジルvsアルゼンチン(75分編集NHK版)
1982年ワールドカップ栄光の146ゴール(NHKで放送された全ゴール集)
(つづく)