これは中学校の時に友達から聞いた話である。
中学生ぐらいになると先生に指名されて、答えられないと
恥ずかしいと感じてしまう年頃である。
間違えた時の保険の意味で、そのころ授業中に
「違うかもしれないけど」と前置きするのが流行していた。
だいたいの生徒は、
「違うかもしれないけど、○○です」
と言っていたのに対し、
みんなにバカだ、バカだと言われているＡ君は、
「違うかもしれないけど」と言おうとしたかどうかわからないが、
「違うけど」と前置きをしたところで、すかさず先生に
「違うなら、言わなくていい」と制止されたらしい。
そりゃそうだけど、先生のツッコミもなかなかうまい。
この話を聞かせてくれた友達は今、小学校の教師をしている。