会社に入って1年目のころの話。
その頃は営業所勤務で、昼になると近くのほっかほっか亭に弁当を買いに
行くことが時々あった。

私が注文をまとめて電話して注文するのならまだ良かったのだが、
私より1年先輩の岡さんにかかると大変な目にあった。

この人は根は悪い人ではないのだが、いろいろ悪さをするのが好きな人であった。
岡さんがほか弁に電話すると
「もちもち、あのー、のり弁ひとちゅ(1つ)と、かちゅ丼(カツ丼)をひとちゅ、
おねがいちまちゅ。○○(私の名前)でちゅ。」
ってな具合である。

取りに行くのは私である。
店のおばちゃんたちには「この人か」という白い目で見られ、
あるときはいたずらと思われ、注文が通っていない時があった。


岡さんは、レーザーポインタが世に出回りはじめたころ、いち早くこれを入手していた。
田舎の暗い夜道を一人で帰宅する若い女性に50mくらい離れたところから、レーザーを照射し、追尾したら、
大声をあげられたらしい。