魯迅とは誰??
  

おしえてGoogle先生~♪
  
 




Lǔ Xùn

浙江省紹興市生まれ
 
本名、周樹人
 

以上。
 
Wikipediaも、まとめるのに苦労しているみたいです(^^ゞ 引用し甲斐がないので終わります。

 
魯迅の作品は、日本でも、中学か高校の教科書に載ってるらしいんだけど
 
 
わたし たち30代にはなかったよねぇ??
 
 
まったく記憶にない!!!
 
 
歴史で習う有名な作品は『狂人日記』と『阿Q正伝』ではないかと。
 

 
↓上海の至るところで魯迅さんと出会いました。(たまたま?!)

↑早朝、ホテルの近くをひとりで散歩してるときに発見しました。
 
(帰国して調べてみたら、【多倫路文化名人街】という有名なとこでした^ ^
ど~りで、やけに雰囲気が良かった!)
 

 
魯迅は
 
西洋医学によって、中国の人々を救いたいと医者を志し、日本に留学します。
 

 
でも、授業のあと、生徒たちに見せるスライドビデオ(幻灯)の映像を観て、衝撃を受け、医学の道を断念します。


幻灯(げんとう)事件 といわれるもので

この時代は、日露戦争後らへん

授業の余った時間に、いま世界で何が起きているのかなどの時事ネタの映像を流していました。
 

ロシアのスパイとして、ある中国人が捕まえられ処刑される場面、
同じ中国人なのにお祭り見物のようにその様子を呑気に眺めている姿に
 
魯迅は衝撃を受けたのです。
 
 
長くアジアの覇者であり、世界の強国だった祖国・中国は、なぜ、これほどまでみじめに落ちぶれてしまったのか。
 
魯迅はその答えが、同胞がいままさに銃殺されようとするときに、それをのんきに、ただぼんやりと眺めているだけの人々の表情にあると思いました。
 
民衆は傍観者でした。祖国が、同胞が、いかなる窮地にあろうとも、それを直視することなく、ただ傍観者の心地よさから抜け出ようとはしない人々でした。
 
魯迅は、この民衆の精神性にこそ、いまの中国の病巣があると思いました。そしてこう思うのです。
 
「彼らに、いま、必要なのは医学じゃない」
 


精神を改造するのには、医学ではなく、文学だ!!!
 
という結論にいたったわけですが。
 
 
" 精神を改造させる "という表現は、私は何か好きではないのだけれど  
 
 
夏目漱石と魯迅はなんか似てるな~!と思った。
  

まず

顔。


  
あ、似てるのはヒゲか。
 
いや、髪の毛も、輪郭もなんか似てるぞ!
 
 
  

明治維新後の、新しい日本を作るべく
文学でひとびとの意識を高めようと、自分にしか書けない、時代が求めている作品を模索し確立。

 
 
戦争に敗れ、中国人が中国を興すために、文学によって啓蒙する。
 
 
そのためには古典を否定し、口語文を確立する。
 
 
 
「なんで古典を否定せないかんと~!?えー?」っていう、古典好きな私のささやかな疑問に
 
 
同じ受賞者で、一橋大学の院で文学を研究されてるナカ○マさんがおしえてくれましたよ!

(皆、すごい優秀なのに、えらい気さくだった~~( ;∀;))
 
「古典は勉強しないとわからないから、字すら書けないことが多い一般庶民のひとたちには、簡単な語りかけるような文章がいいんじゃないかなぁ~~照れ(ぽわ~ん)」 
 
 
な、なるほど!!!
 
 
たしかに、わたしの古典好きは、例の漫画による理解からかも!笑
  
授業で習っても、ようわからんかったよね!

  
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明治維新という革命に成功し、近代化をおしすすめ、列強の仲間入りをした日本。
 
 
清から留学するひとたちも多いし
 
日本から中国に留学するひとも多い!
 
 
夏目漱石は留学した国はちがったものの
漢文が大好きで、中国から影響されたのも多いんじゃないかな~!
 

 
魯迅は
仙台に留学していたときに、親切にしてくれた日本人の先生との思い出を『藤野先生』という作品にも残しています。
 
 
インパクトの強い、強烈な印象のありそうな彼の作品は、わたしはあまり読書欲を掻き立てられませんが真顔(ハラハラして体力消耗しそうだもん。)
  
『藤野先生』は、いいかもね~♪
 

 
彼は日本では文学者として花開かず
中国に戻っても、波瀾万丈の人生を歩みました。
 
 
やはり、あまり日本に対しても、良い印象はないのかなぁ?!と思いますが
 

藤野先生からもらった写真と文は、書斎の壁に飾っていたといいます。
 
 
 
そして、政府に追われ、隠れて住んでいたという上海で

魯迅故居
↑こんなところに住んでいました!
 


内山書店という書店を経営する日本人、内山完造と出会います。
 
住居の近くにあるので、足しげく通っていたみたみたいです♪


 
国民党にも日本軍にも追われていたみたいですが、
内山完造のおかげで、魯迅は最後まで逮捕されることはなかったらしい。


魯迅記念館
 
魯迅が著した本

たくさん!!!



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国と国が戦争している最悪の状況下でも
 
人と人が出会い、交流して生まれる絆は真実で
 
 
 
困難な時代であっても、助け合うことができるこの精神
 
 
いまの平和な時代に、
 
わたしは何がしたいかな?何ができるかな??
 
問わずにはいられません。 
 
 
  
最後に
いつものごとく印象に残ったこの本(『ちくま評伝シリーズー魯迅』)
の言葉でしめようと思いますウインク
 
 
それは、幼い子どもたちに姿を借りた、次代の中国に託す魯迅の希望でもあったのでしょう。
 
それゆえ、魯迅はこの小説(『狂人日記』)をこんな言葉で結んだのです。
 
 
"思うに希望とは、もともとあるものともいえぬし、ないものともいえない。
それは地上の道のようなものである。
もともと地上には道はない。
歩く人が多くなれば、それが道になるのだ 。"
 
 
希望などは本来、机上の空論。この中国を新しい国にしたいと思ったら、まずは歩きはじめることだ。もし、その道を歩く人が多くなれば、そこから道は開けるし、希望というものは、もともとそうやってしか手に入らないものだ。
 


力強い言葉で、現代に生きるわたしの胸にも突き刺さりますぼけー