社会構造の変化、音楽の世界とても無縁ではないことをシューベルト・シューマン
を経てヴォルフの激しい機知の世界へと導かれていきます
ゲーテの詩による「人間性の限界」「ウイルヘルム・マイスターの修行時代」
等を聴く時、啓蒙思想の歩みとドイツリートの音楽の系譜に思いを馳せています
封建制から市民社会へと怒涛の変革がフランス革命で成し遂げられ
やがてドイツにも波及しシューベルトから遅れる事半世紀、H・ヴォルフの歌曲に
シェークスピアの戯曲に通じる生の人間の息遣いや想いを強く感じ取る事が出来ます
急に硬い話になりましたので喜劇の話を
ソフィアザールでは昨日の金曜日から3日間
5公演で始まったシェークスピアの最後の喜劇「十二夜」から”音楽で恋が育つなら”
今日は中日のゲネプロを聴き、音楽に託された人間性の証明の道具としての
オーディオ装置の役割の重要性に改めて思い知っています
ヴォルフはゲーテの詩を題材に疾風怒濤の時代に時空を超えて
我々現代人にデモクラシーとはと語りかけています
何時の世でも人間の根源として「当てこすりの歌」「コフタの歌」等
皮肉たっぷりの俗世界をヴォルフの歌曲は音楽を哲学に昇華され痛快極まりない
世界です
聴き易く、耳に心地の良い音楽ばかりではオーディの限界が見えてきます
これもまた人間性の限界に内包されています
オーディオで音楽が育つなら、
再生音楽に対する命題であり
永遠の課題でしょうか