癒しのないこの小さな世界で俺は今日も生きている


癒しを求め続け、今日も俺は生きている


しかし、癒しが俺の目の前にある現実に遭遇した時、俺がその幸せに足がすくんでしまう


幸せでないことが生きるということ


幸せになってしまったら、俺は俺でいられなくなってしまう


そんな恐怖に俺はおびえて生きている


そして、癒しのない世界で今日も寒さに耐え忍んで生きている


俺は幸せから逃げる


人の本当の暖かさから逃げる


人の本当の暖かさに飛び込む方法が分からないから


俺は幸せからも、人の暖かさからも、今俺が生きている現実からも、この孤独の風吹きしきる寒さからも逃げる


そんな悲しい色に染められたスピード感を持ちながら、今日も生きている