HIDランプには大きく「水銀灯」「高圧ナトリウムランプ」「メタルハライドランプ」の3種類があるよ。それぞれの特徴を簡単にまとめてみよう。

 

水銀灯は、HID照明としてもっとも普及している放電ランプだね。町の街灯がほとんどこれだ。また体育館とか工場や倉庫の天井照明としても一番メジャーだ。

極めて古い歴史のある電球のひとつと言える。

 

水銀とアルゴンを発光管内に封入していて、高い水銀蒸気圧で放電するよう設計されていて、安価で寿命が長い、また大光束を得られるため、一般照明用、投光照明用として広く使用されているよ。

 

白熱電球よりも高効率かつ長寿命であり、白熱電球の5~6倍以上、「約12,000時間」が平均寿命とされている。

 

水銀灯は、8,000時間点灯した後でも光束維持率が80%を超える(明るさがほとんど変わらない、という意味で理解してもらえばOK)という高い照度保持力が特長であり、高天井の工場のベース照明など、ランプ交換が難しい場所に適しているんだ。

 

しかし、水銀を含む製品は2020年までに一部を除き、製造輸入が禁止される方向であり(水銀条約)、今後LED等に代替が進んでいきそうだ。