出版の「草思社と新風舎」が民事再生法申請
出版界に衝撃が走った──。
急成長中だった出版の「草思社」と、同じく自費出版の「新風舎」が9日、民事再生法を申請した。負債総額は約22億5000万円。単行本主体の戦略が裏目に出て資金繰りが悪化したという。
▽草思社 http://www.soshisha.com/
▽新風舎 http://www.pub.co.jp/s/singpoosha/
「間違いだらけのクルマ選び」「声に出して読みたい日本語」「大国の興亡」 「清貧の思想」などの書籍で知られる。昨年末には北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの母親早紀江さんの集会や記者会見での発言をまとめた「めぐみへ 横田早紀江、母の言葉」を出版、話題になったばかりだった。
一方、自費出版大手の「新風舎」も適用申請。負債総額は約25億円。
この会社は私自身、いつかはこうなるだろうと思っていたが・・・。これでもうひとつの自費出版系大手「文芸社」は大丈夫なのか。
▽文芸社 http://www.bungeisha.co.jp/
現在、前受け金を払い込んで書籍を制作している著者約約1100人分は「制作途上の本は完成させる」とか。
両社とも支援企業と交渉中で事業を継続しながら再建方法を検討するという。

