本「能率手帳の流儀」と広報ウーマン | スーパー広報ブログ

本「能率手帳の流儀」と広報ウーマン

11/8配信の本メルマガ編集後記で「ビジネスの哲学書が欲しい」と書いたところ、日本能率協会マネジメントセンターの広報担当の矢野真弓さんから思わぬ反応があった。
▽11/8配信メルマガ→ http://s-pr.com/super-prway/all.php?id=1759

私の主張に対し、少し似たところがあるかもと、同社野口晴巳会長が10月に上梓された本「能率手帳の流儀」を贈って下さったのだ。

野口会長は近年の「夢を叶える手帳術」の類の書籍に疑問を感じて執筆されたといい、「書くから考える」「振り返るから未来が見える」と提唱している。

私もそう思う。大事なことは考えることだと。「歴史」の魅力は太古ロマンの旅にあるのではない。歴史の教訓を知ることで未来に生かすのが歴史本来の存在意義と思う。大事なのは現代であり、近未来なのだ。素敵な近未来に連れってくれるのに必要なことが「書き」「考える」ことだと思う。まったく賛成。
▽「能率手帳の流儀」 アマゾン→ http://tinyurl.com/2thyog


能率手帳の流儀


美辞麗句を並べたタイトルの「夢を叶える」の類の本に限って中身がないのだ。第一著者の年齢からしても若いではないか。障害者で人生を極めたような著者がそういうのならわかるが、起業3年で○○億円といったたぐいの著者が多すぎる。自己顕示欲の強い著者が名刺代わりに作った本だ。自慢話にはうざい。

ついでにいうと、今のビジネス書は表向き企画出版・商業出版とはいっているが、実態は著者が出版費用を負担する「自費出版」が多いのではないか。書籍カテゴリーの歴史からしても「実用書」の方がビジネス書に比べてははるかに文化があり、権威がある。ビジネス書なんて最近のもの。著者の筆力スキルからいってもビジネス書より実用書の方がはるかに上と言っても過言ではない。

そんなことより、広報暦4年という矢野真弓さんの広報マインドというか広報姿勢には感心させられた。手前味噌で恐縮ですが、私の若い頃とそっくりなのだ。以下は私とのやりとり。矢野真弓さん、ごめんね。許可なく公開して。

[ハスカ]
私も若い頃、メディアの担当記者の署名入り記事をみつけては「投書欄」に投稿するような気持ちでその記者に意見を書いてお手紙しました。盲目的に「記事として取り上げてください」という「お願い絶叫型」ではなく「貴紙にこのコーナーにこういう理由でふさわしい情報と思いますのでどうぞご一考を」という「提案型お手紙」を一筆そえてリリース送付したものでした。記者と直接とお逢いすることはなくても、リリースを通して文通のような関係が続き、実際にお逢いした時にはもう何年も知り合っていたかのような間柄になったものでした。私自身、マスコミ記者のだれそれを知っているという人脈型ライフスタイルを非常に嫌います。マスコミはいい情報をもっていさえすれば誰でも逢ってくれます。私は「パブリシテイはリリースの文章力でもなければマスコミ人脈でない」と常日頃言っています。その原点は「アイディア」「企画」だと思っています。「こんなすばらしい情報をマスコミはなぜ記事にできないんだ」と胸をはって言えるようになった時、広報人として一人前になった証拠だといえるでしょう。

[矢野さん]
私は広報業務に携わって4年目になりますが、ようやく少しずつメディアとのコミュニケーションが分かってきたように思います。はじめの頃は、とにかく記者との人脈形成に必死で、「情報提供するので仲良くしてください、どうにか記事を書いて下さい」というスタンスでした。まさに蓮香さんの仰る「お願い絶叫型」ですね。それが少しずつ経験を積むうちに、自信がついてきて、こちらから仕掛けることの面白さをおぼえてきました。仕掛け、まさに「アイディア」「企画」です!今回ご紹介した『能率手帳の流儀』は、多くの方に共感していただけるあるいは新しい視点を提案できる内容だと確信しておりますので(親バカのようでスミマセン)日々アンテナを張って、あらゆる可能性を見落とさずに、広めていきたいと考えています。まだまだこれからですが・・・