天網恢恢 疎にして漏らさず | スーパー広報ブログ

天網恢恢 疎にして漏らさず

本村洋さん


山口県光市の母子殺害事件の差し戻し控訴審は20日、広島高裁で3度目の集中審理を終えた。被告人質問で、遺族の本村洋さん(31)=写真上=は、「心から改心しているとは思えない。死刑を望みます」と語った。


それにしても本村洋さんが発する言葉は実に的確で心に響く。立派だ。最後まで頑張って欲しい。


この日の本村洋さん語録。

●天網恢恢 疎にして漏らさず

●君の犯した罪は万死に値する


弥生さんのお母さんの言葉

●むごい形で2人の命を奪って、まだ自分の命が惜しいのでしょうか。


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◆本村さん 


私はこの裁判で意見陳述を行うのは2回目となります。初めて意見陳述した時、君(元少年)が社会復帰する可能性があると考えながら二度と同じ過ちを犯して欲しくないと思い、最後にこう述べました。「君が犯した罪は万死に値します。いかなる判決が下されようとも、このことだけは忘れないで欲しい」。それから歳月が流れ、死刑判決が下される可能性が高まり、弁護人が代わり、君は主張を一変させた。弁護人が代わった途端に君の主張が大きく変わったことが、私を今最も苦しめています。


私はどうしても納得できない。ずっとこの裁判を傍聴し続けてきたが、どうしても君が心の底から真実を話しているように思えない。君の言葉は全く心に入ってこない。


もし、ここでの発言が真実だとすれば、私は君に絶望する。君はこの罪に対し、生涯反省できないと思うからだ。君は殺意もなく、偶発的に人の家に上がり込み、2人の人間を殺したことになる。こんな恐ろしい人間がいるだろうか。君が反省するには、妻と娘の最期の姿を毎日でも思い浮かべるしかないと思っていた。しかし、君は殺意もなく、生きたいと思い最後の力を振り絞って抵抗したであろう妻と娘の最期の姿が記憶にないのだから、反省しようがないと思っている。


私が君に言葉を掛けることは、これが最後だと思う。最後に、事件後に知った言葉を君に伝えます。老子の言葉です。「天網恢恢疎(てんもうかいかいそ)にして漏らさず」。この言葉の意味をよく考えてほしい。


君が裁判で発言できる機会は残り少ないと思う。自分がこの裁判で何を裁かれているのか、己の犯した罪が何なのか、自分が何をなさなければならないのかをよく考え、発言をしてほしい。


そして、君の犯した罪は、万死に値する。君は自らの命をもって罪を償わなければならない。


裁判官の皆様。私は、家族を失って家族の大切さを知りました。妻と娘から命の貴さを教えてもらいました。人の命を奪うことがいかに卑劣で許されない行為かを痛感しました。人の命を身勝手にも奪った者は、その命をもって償うしかないと思っています。私は、妻と娘の命を奪った被告に対し、死刑を望みます。そして、正義を実現するために、司法には死刑を科していただきたくお願い申し上げます。


◆弥生さんのお母さん


5年ぶりに見た法廷での被告は反省している様子が全く感じられませんでした。一転して殺意を否認し、一、二審は何だったのか。殺意があったから力を込めて絞め殺したのです。すべてが殺意隠滅のための言い訳にしか聞こえず、創作された供述だと思います。二つの貴い命を奪い、罪悪感が少しでもあればそんな態度を取れるはずがありません。


家庭環境が悪ければ殺人を起こしても罪にならないのでしょうか。娘も母子家庭で育ちましたが明るく素直でした。洋さんと出会い、やっと幸せな居場所を見つけることができたのです。生まれたばかりの夕夏を抱かせてもらった時の娘の笑顔を忘れることができません。ささやかな幸せを一瞬にして被告に奪われてしまったのです。むごい形で2人の命を奪って、まだ自分の命が惜しいのでしょうか。


死をもって罪を償うべきです。毎回の裁判は聞くに堪えないことばかりです。被害者遺族は法律で裁いてもらうしか怒りや悲しみを癒やす方法はありません。死刑を回避する理由は考えられません。更生可能性は一切感じられません。極刑しかないと信じています。

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