Saraは塾にはいかず、親父とSaraママが教えて合格しました。これには2つの大きな理由がありました。
●1年受験であった。
Saraは5年生の3月に受験を決めるという、「1年受験」(どころか10ヶ月受験)でした。親父(塾の教師でもある)の経験から、基本的な学力があれば、中学受験は1年で十分に間に合います。他塾(下手すりゃ自分も)の商売を邪魔するわけではありませんが、多くの塾で「受験は5年(4年)から」なんて言ってますが、金儲けのためです。 ものすごく正直に言うと、競争が激化し過ぎて問題の難度が上がったため5年生から始めた方が先生は楽できます。早くから始めた子と1年受験で、最終的な合格率・合格している学校の難易度に差はありません(もちろん、同じ子どもで実験したわけではありませんが)。
1年でSaraを志望校に合格させるためには、やはり親父自らカリキュラムをつくるしかないと考えました。
実際Saraは、コンテストやライヴなどで夏休みまではドラム中心の生活、本格的な受験体制に入れたのは10月過ぎでした。
「これは厳しい、間に合わないかも」と思ったこともありましたが、駆け込みセーフであったと思っています。
●良い教師がいない
実は何回かSaraを他塾に預けることも考えました。うちは中学受験専門塾ではないし、親父も仕事が忙しいので、Saraを塾に入れた方が楽だと考えました。うちのまわりは、日能研、SAPIX、四谷大塚をはじめ中学受験塾は星の数ほどあります。しかし、「自分より、教え方の上手い教師がいる」塾はありませんでした。
12月~1月の新聞の求人広告を見ればわかりますが、大手中学受験塾の教師募集広告がたくさん載ってます。そこで募集された教師が、促成栽培され(早いところだと2月)3月から教壇に立ちます。逆にベテラン教師は、人件費抑制のため切られます(だいたい3~5年でベテランなんて呼ばれる職業他にないでしょ)。
小さな塾で、塾長を中心に長くやってきた塾は、良い教師が残っている可能性が高いのですが、最近少なくなっています。少子化と、中堅~大手の塾のように広告宣伝費に多くをかけられないので、生徒が集まらなくなってしまって廃業した方が多いのです。
親父が信頼してSaraを預けられるような教師がいなくなってしまったのです。
自分の子どもを教えるのは良いことばかりではありません。子どもも親だと甘えがあるし、親も自分の子だと冷静でいらず、つい手が出てしまったり
自分の子どもを教える方が、100倍難しく、大変でした。
ちなみに塾を選ぶときに、週刊誌やプレジデントの情報を鵜呑みにしないように。タイアップ広告であったり、取材先の悪い話は書けなかったりするので(親父は編集者もやっていたことがある)。
実際に授業を見せてもらうこと 子供との相性もあります。
塾の実績は、まったく参考になりません。
ようは、「我が子を合格させてくれる」塾を探しているのですから。
塾選びは外食のレストラン選びと似ています。ファミリーレストランのそこそこだけど平均的な味が良いのか、好みで好き嫌いが別れる個人営業のお店を選ぶのか。親父なら、良い腕のシェフのいる店を探します。
「ファミレスで食べるくらいなら俺が作った方が上手い」とあんま外食行きませんが…(あ、それも一緒か?)。
以下は、親父のまわりの塾の感想です。
超主観なので、参考にせず、笑い飛ばして読んでもらえば。
四谷大塚 親父が小学校のときからある老舗。日曜テストは校舎によってランキングされてたんだけど、今も差別はあるのか(上智から沼袋に落ちたときはショックだった)。
カリキュラムは良いと思う(うちの塾も四進準拠だし)。模試の問題もよく練られた良問が多い(復習すれば力になる)。
日能研 カリキュラムが変。文章題を先に、図形を後でまとめてやるのにどんな意味が。規則性と図形が絡んだり、グラフを相似で解いたり出来ないだろ。算数を解法パターン暗記で解かせるのはどうかと……。あれだけの生徒数で、あの合格数。率では良くないのでは???
模試を受けた他塾の生徒を勧誘するのはやめて欲しい。
SAPIX 巨大化しすぎた。あの大量のプリントは、反復学習の効果を高めるため必要不可欠なもの。逆に言えば、ある程度理解力がある者には必要なく(バカバカしくも思う)、理解力が追いつかない者には万里の長城。難関校に強いという定評も、生徒数を増やしすぎて過去のものに。NvsSの意地の張り合いは面白い…
ena 模試の問題がひどすぎるんだよ。帰国生模試だからって、本当に日本人が作ったのか? 算数の問題なんて、誤字・脱字が多すぎ、意味がわかんない。模試はある意味顔ですから、顔がこうだと性格は……。模試を受けに行ったとき、スタッフと生徒がなれなれしいのも気になった。
親父
