ずっと算数編が続いていましたが、この期に及んで国語編です。
正直付け焼き刃で得点アップを図るのが難しい国語であっても点数取りたい!
今日の内容は、Saraのように算高国低で、少しでも合格者平均点に近づきたい人向けです。
Saraの国語の出来は模試の結果を見てもわかるように、50越えたのはたった2回(首都圏模試)だけ。
あとは、48,49ぐらいとれればラッキー状態でした。
その不出来な国語の中でも得意分野はありました。
説明文は実はかなりの高得点。
その一方で、漢字知識の問題はいつも全滅状態。
物語文は「はあ~?」 と思うような珍回答が並んでました。
Saraは素直と言えば聞こえは良いですが、言葉を額面通り受け取るタイプ(男の子に多い)。
物語文の、「なぜそんなことをしたのか」「本当はどんな気持ちだったのか」を問われる問題で、私の予想を裏切ることなく表面(うそ)だけをとらえた答えを書いてしまいます。
しかも、これらの記述問題はたいてい配点が高い。せめて部分点だけでももらいたい!そこを最後の1週間Saraに切々と言いました。
(本当はもっと早くにやればよかったんだけど、親父に算数で時間をとられ、英語をした後では国語をする時間がほとんどないくらいSaraは直前までやる気が出なかったんです。算数だけで1時すぎることもあったので、国語はさらっとできる説明文が多くなってしまったのも、物語文が低迷した原因です)
それで、算数があがりだし、少し英語もできるようになってきて、ちょうど5日前から物語文の突貫工事に入りました。
「問題で問われるセリフには隠された意味がある」ことを本人に意識させました。
それまでは、「お父さんが怒るのは、Saraを受からせてあげたいって思っているからだよ。Saraをかわいいとおもっているからだよ」と、言葉や態度には裏がある時のの説明としては「わかりやすい例」と思って話していました。
最後におよび、「親父善説」ではSaraには理解できないとあきらめました。これは、受かるまでわからんだろうと…。
そこで使ったのがSaraの小さい嘘やごまかし、わたしの他人(主に親父)に対する言動などです。
ことある毎に「なぜごまかしたかったのか」を端的に説明させました。Saraの場合、勉強のことでのごまかしはいっぱいあったので、材料には困らなかった(それもなんだかな~)。
このときに注意したのは「怒る」のではなく「教材」として話し合っているのだと、Saraに認識させたことです。
怒られると思うとまた本当のこと考えようとしなくなってしまいますから、それは最もさけたいことでした。
また、親父の横暴!に対し、わたしが怒りを胸に秘めているとき(わざとSaraにわかりやすいように見せていた…うそ…) 言葉では「わかった」と言っていても、「お母さんは本当にわかったと思っているか」「本当にこれをやりたいと思っているか」「どこからそれがわかるか」をその場でSaraにゲームのように答えさせました(これはSaraも大喜びで答えていた)。
2日も続けるとSaraも要領を得てきて、突然この手の記述は答えられるようになってきました。(完答とはいえずとも、部分点は絶対もらえるレベルまで)
あとは語彙力の部分です。
もう難しいことはできません。文章にそってその行動の元となっている言葉と反意語をセットで言わせる練習をさせました(感情を表す言葉にのみ焦点をしぼる)。
そして3日前に手つかずでとっておいた過去問をさせたところ、見事に78点をとれました(実は合格者平均点と受験者平均点に大きな差はなかった回だったが、本人は知らない)。とりあえず、初の受験者平均以上…合格平均微未満。
これは大きな自信になりました。もちろん本番では漢字と知識で間違える可能性もあります。でも、物語文を理解できると本人が思えたことは、問題を解くときの集中力へのモチベーションにつながりました。
「何でそうしたのかわかったよ!」とSaraがうれしそうに言ったときの顔は忘れられません。
本番のできはどうだったのか?
実際はわかりませんが、算数の手応えや英語のレベルをふまえ、合格最低点から想像すると合格点(平均点)ぐらいはとれたのかな?と思います。
2月1日まであと5日。
厳しい寒さが続きますが、みなさん体調にお気をつけください。
Saraママ
