今から思い返せば、七夕の日(7月7日)は運命の日であった。
午前中が第1志望校(この学校に合格)の説明会・授業体験。結構人気のある学校なので、ものすごい人数が押しかける。人気のある講義はあっと言う間に定員に達してしまう。
このとき、英語の授業を受けて、Saraは「どうしても、この学校で英語を勉強したい」と思ったのだ。漠然と私立中学に行きたいから、この学校で勉強したいに気持ちが変わった。この後は、「もうやる気ないなら受験なんてやめちまえ」と怒られても、絶対にやめるとは言わなくなった。
午後から「avexキラットエンタメチャレンジ」。青山のavex本社へ。守衛のおじさん達に励まされてドラムを運んだ。1次審査は無事通過。
翌日の関東大会でSaraは優勝する(このときのPLAYはとても素晴らしいので、Youtubeまたはアメーバで動画を見てください。一番下に貼り付けました)。
7月~8月までは、「avexキラットエンタメチャレンジ」、「菅沼孝三ドラム道場発表会」、恒例の夏の芝政プールサイド・ライヴ(芝政のプールは面白い、たぶん関西・北陸方面最強)など、ライヴ続きで受験勉強との両立が大変だった。
また、修学旅行前に友人とのトラブルがあって気持ちが落ち込んだり。やる気のアップダウン
が激しかった頃。
4教科→2教科(3教科)へ
夏休み前に大きな決断をする。4教科受験をあきらめたのだ。4教科にするなら、夏休みに理社を勉強しなければならない。だが、どうしてもドラムの練習時間を削ることはできないので、思い切って理社を捨てることにした。得意の理科では得点上積みが期待できるが、苦手な(というより勉強していない)社会(模試で28という驚異的な偏差値記録したことも)とセットなので捨てることにした。4教科を勉強した方が受験校は増えるという思いはあったが……。ドラム優先。Saraは算数・国語・英語(帰国で受験できるので)の3教科に絞って勉強する。
夏休みで遅れを取り戻す
夏休みは、午前中ドラムの練習、午後から勉強、土日はたいていライヴと大変ハードな生活をしていた。昨年の夏は暑かったので体力が心配だったが、大きな病気もせずに乗り切った。
一番きつかったのは、芝政ワールド(福井県)でのプールサイド・ライヴ。芝政ワールドでは、社長さんはじめスタッフ・従業員の方々みんなに応援してもらい、Saraの大好きなプールもあるので、行くのは楽しみなのだが……。'07の夏は暑すぎた。ドラムをセッティングしていると、皮膚が焼け、頭がボーとしてくる。親父もSaraも真っ黒に焼けた。それで、家(Saraママの実家)に帰ってきて夜は勉強。食欲が落ちて春雨サラダがすごく美味しかったのを思い出す。Saraもぎりぎりまで頑張っていた(でも、できなくて怒られるのは別)。
夏休み後半になって、勉強はどんどんきつくなる(後半はイベントがないので、普通の受験生扱い)。やる気はあるのに、答えを写してしまったのを親父に見つかった(スゲー怒って、垂直落下式パワーボムという新技が炸裂した)り、なかなか真っ直ぐに受験勉強に気持ちが行かなかった。
それでも、算数に関しては、夏休みに基礎力がついた、進度も追いついた(Saraは5年生の3月とはじめるのが遅かった、テキストの進度が遅れていた)。
親父は「さあ、これから成績を上げていくぞ」と思った。
その後、いったん成績は上がるのだが……。(続く)
親父

Saraが優勝した「avexキラット・エンタメチャレンジ」の動画