ドラムのことを期待されて見ている方ごめんなさい。もうしばらく中学受験情報を。

 Saraが第一志望に合格できた最大の勝因は、「直前(10日前)になって、算数ができるようになった得意げことです。
 17年度・18年度の結果から合格ラインを240点と考え、60点×4教科(Saraは帰国なので国語・算数・英語・英語の面接)という取らぬ狸の皮算用作戦を立てていました(現実には英語・面接(英語)で60点は無理だったみたい)。それが直前に算数の得点が取れるようになったことで、得意な算数で80点以上を取って、逃げ切り作戦に変更しました。

 できるようなったのには2つのポイントがありました。


 計算がのろい、カメはのろい
 Saraの算数における最大の弱点は、「計算がのろい」ことでした。しかも、ひき算をまちがえる、帯分数を仮分数に直すときにまちがえる癖は直前になってもやっていました。
 しかし、計算で最も重要なのは、スピードより正確さです。
 多少のスピードには目をつぶって、式を一行一行丁寧に書かせることを徹底しました。
 ひき算をした後は足し算して確かめる。仮分数も同じように確かめる。これも一行一行確かめさせました。
 Saraは毎朝、『計算力テスト』桐杏学園をやっていましたが、最後の方は常に90~100点取れるようになりました。この問題集は、基本的な計算力をつけるにはちょうど良いと思います(簡単なので自信がつく)。
 スピードの方は、最後のまで、のろいままでした(カメよりのろい)。一般では時間が足りなくなる可能性がありましたが、帰国では最後まで解ける程度のスピード。計算は遅いままで試験日を迎えたことで不安が残りましたが……


 過去問を徹底的に分析して、得点源をつくる
 Saraが11月に初めて過去問をやったときは26点。12月の中旬も40点と散々でした。過去問を演習するのは、お休みして得点源をつくることにしました
 過去問を分析すると、Saraの学校では、整数、割合の問題、仕事算、食塩水の濃度、図形の移動(または規則性と面積)、規則性、グラフの読み取り、数え上げが高頻度出題されてました。中でも、配点が大きい、規則性、グラフの読み取り、数え上げ(または整数問題)を得点源にしようと考えました。ここ数年、規則性、数え上げ、整数問題は、中堅校以上では頻出でしかも難しくなっています。規則性では、等差数列、等差数列の和、三角数・四角数、フィボナッチ数など、高校生でも苦労するような問題も出題されています。
 『中学への算数』東京出版のバックナンバーを入手して、毎日演習させました。最初はまったく歯が立たず、真っ白な答案が続きました。10日もするとなんとか食らいつくようになり。2週間でかなり解けるようになりました。パスカルの三角形(を図形に応用)や、四角数ぐらいなら、問題を見ただけで規則性を見抜くようにまでなりました。
 グラフの読み取り(旅人算、流水算がらみ)は、ダイヤグラフをきちんと書けるようになると、あっさり得意分野になりました。
 強い得点源ができたことは、頼もしかったです。
 集中的に学習する(塾では分野はまとめて教えるしかできない)より、毎日の演習を重ねることで、考え方を定着させることがポイントでした『中学への算数』の日々の演習は理にかなっている。

 上記の2つのポイントは、今からでも間に合います。もう少し算数が伸びたらなあと思っている方に参考にしていただけると嬉しいです。

 もう一つ、Saraには「小手先のテクニックではなく、考え方を身につける」をずっと教えてきました。
 大手の塾の中では、公式や裏技に命をかけているようなところもあります。しかし、首都圏では中堅クラスの問題も難しくなってきてますから、これからは通用しなくなるでしょう。難関校では当然無理ですけど。
 Saraには、答えが合っているかより、どのように考えているかを常にチェックしていました。図・表・考え方を表す式を徹底的に書かせました(親父は自分の塾で教えるときも、生徒のノート(解き方)を必ずチェックします。少人数の塾だからこそ可能な方法です)。
 残念ながら考え方は、残り2週間で変えることは不可能です。4年生・5年生の方参考にしてください。
親父ドクロ


 明日は、試験当日のことと、秘密兵器について書こうと思ってますけど、リクエストがあったらコメントかメッセージで。


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