中学受験ブログが好評なんで、少し続けさせてもらいます。
2月が本番の受験生の方々に少しでもSaraの経験が役立てばと思います。
「どんなテキストを使ってましたか?」、「直前に何をやってましたか?」などの質問を頂きました。合格体験記の中で書いていこうと思ってましたが、2月1日まで時間がないので、使用していたテキスト、直前の勉強方法を先に書きます。
親父は、算数担当なので、もし国語、英語の勉強方法を知りたければSaraママにリクエストしてください。
Saraは塾に行かなかった(うちが塾だ)ので、算数はすべて私が教えました。
○ 3月~10月末 基礎を固めた時期
『私国立受験 新演習算数(国語も)』(塾専用教材) 四谷大塚準拠で小中の塾では、割と良く使われているもの。例題があって、自習させることもできる。
『計算日記』(上記のサブテキスト) 計算力をつけるために一番役に立った。文章題も中堅校の小問レベルはカバーしている。
以上のテキストは、1週間に1~2単元ずつ、5上・5下・6上・6下進んでいった。
Saraが自習して、わからない問題はすべて教えた。図・表をきちんと書かせることを重視。
夏休みには、ブックオフで100円で買ってきた『ベスト・チェック』(日能研)を復習のつもりで1日1Pやったが、これは易しすぎて意味がなかった。日能研の市販本は、すべて簡単すぎて、Saraの志望校には意味がなかった(他の本もブックオフで100円で買ったんだから文句言ってもしょうがねぇだろ)。
○ 10月~12月中旬 実力アップの時期(Saraの実力はアップしなかったけど)
『応用自在 計算問題の特訓』(学研) 計算問題とタイトルにあるけど、文章題、図形、規則性、特殊算などを広くカバー。小問を解くための基本的な力をつけるための最良のテキスト。Saraは志望校の傾向に合わせて、頻出分野のみを2回やった(その後、突如算数の過去問で7割以上取れるようになる)。
今の時期(2週間前)から取り組むなら、パワーアップ問題だけを1日2つやればちょうど2週間で終わる(中堅校~上位校の小問対策には最適)。弱点分野だけ補強するのにも、使いやすい。特に最近頻出の規則性・数え上げ(場合の数)は基礎的な良問が揃っている。Saraが苦手にしていた速さ(通過算)もこれで完璧。女子校の図形対策は、これの角度・面積・体積をやれば十分(なぜ女子校の図形問題は簡単なのだろう?)。
『算数自由自在(高学年)』(受験研究社) 親父は未だに自由自在は最強の問題集(参考書と呼ぶには解説が貧困)だと思っている。最近頻出の規則性・数え上げ・整数などに対応していないという弱点はあるが、特殊算には良問が揃っている。残念ながら、解答の解説が充実していないので自習用に与えるのは無理(親または、家庭教師が解説する必要がある)。Saraは【実力問題】のみをやった。【実力問題】はやや難しかったのか、2~3割ぐらいしか解けなかった。できなかった問題は週末にまとめて2回目をやった(2回目の正解率は7~8割)。
今の時期(2週間前)に使うには無理がある。
『計算力テスト』(桐杏学園)朝、学校へ行く前に15分程度でできる。Saraはひき算と、帯分数を仮分数に直すときにうっかりミスをするという弱点があったため、簡単なテキストで計算力をつける必要があった。初めは70点~80点ぐらいの正解率が、80日後(試験直前)にはほとんど100点がとれるようになった。大逆転するためには、計算力が安定することは必要条件。
○ 冬休み~本番(2~3週間前)
Saraは帰国入試で一足早い受験だったので、冬休みが2週間前。
『××への算数』(親父オリジナル)××はSaraの第1志望校の名前。志望校の4年分の過去問(帰国ではない一般受験用)を分析して、いろんな問題集から切り貼りして30穴のA4サイズファイルにまとめた。最近の中堅校以上の学校は、「整数の性質」、「規則性」、「数え上げ」などに特徴が見られる。Saraの志望校は「グラフの読み取り」と「図形の移動(面積)」、「規則性」に面白い傾向が見られた。運良く昨年度1年分の『中学への算数』(東京出版)をブックオフで入手できたので、それをもとに切って貼って完成。1日に4、5問のペースでやっていた(20日で「日々の演習」一ヶ月分が終わるペース)。
最初のうちは歯が立たずに、問題の頭に×が続いてました。2週間も続けると(直前になって)7~8割は正解するようになりました。特に(1)(2)(3)と分かれている問題で、(3)ができなくても、(1)(2)で確実に点がとれるようになりました。特に規則性・グラフの読み取りが得意分野になって確実な得点源になったのは大きかったです(Sara曰く本番でもできた)。頻出分野は今年のもちゃんと買いました。
『中学への算数』はとても素晴らしい月刊誌です。中堅から上位校を狙う人は1年前から定期購読してやるべし。Saraも3月からやっていればなあと後悔しました。いわゆる最近流行問題の解析にも定評があります。巻頭のレベルアップ練習は、直前の確認にも大活躍しました(Saraの第1志望の小問とレベルが同じぐらい)。
『志望校の過去問』(声の教育社)オレンジ色の過去問。11月に初めてやったときは26点。これはやらせるだけ無駄だなと、力をつけさせてから再チャレンジさせる作戦。演習的に使った方が良いかなと悩んだが、我慢に我慢して年明けまでやらなかった。年明けにやったときは、突然70点とれるようになって、その後どんどんできるようになっていって90点以上とった年も。Saraは点数が低いときは「もうダメだと」やる気を失っていたみたいで、点数がとれるとモチベーションが上がっていった。時間配分や、捨て問の見極め、確かめもできるようになった。
肝心な帰国の過去問は、2回やらせました。算国はやや簡単なので前日に自信をつけさせるためにやったら点数が下がって焦りましたが……。
過去問は何度もくり返すという考え方もあるが、Saraの場合、力がつくまで待つという作戦がはまったようです。
上記以外に、過不足算や消去算で得点できるように、中学生の方程式(親父のつくったプリント)をやらせました(親父の塾では正負の数は小6で先取りしていたため、Saraもすぐに方程式の計算はできるようになった)。
Saraが大逆転した要因を分析すると、
計算力 確実な得点源。方程式に持ち込んでも解けるように
頻出分野の徹底分析。規則性とグラフの読み取り、食塩水が得点源になった
過去問の演習 時間配分、捨て問の見極め、確かめができるようになった。
ということです。
Saraは昨日、一ヶ月ぶりにドラム道場に行きました。
大好きな堤先生から、「思ったより下手になってないね」と言われ(ということは下手になってんだ)、気合いを注入されて帰ってきました。
親父
