しばらく仕事が忙しかったので、書けなかった「ドラマー定盤CD」を久々に

ドラマーの皆さん、「タイム感」を重視していますか?

 今のドラマーはクリックに合わせて練習するのが当たり前なので、クリックに合わせるタイム感は鍛えられている。Saraも音源やメトロノームに合わせて叩くタイム感はなかなか優秀なものがある(バンドになるとかなりタイム感が怪しいんだけど)。「タイム感は正確な方が良い」という固定観念をぶっ飛ばすドラマーがカール・パーマーである。突っ込み気味のタイム感を、格好いいと思うか、ダメじゃと思うかで、好き嫌いがハッキリ別れる人である。だいたいELPって3人ともメチャクチャじゃん、キースは数えられないし(小節飛んでる)、グレッグはチューニング思いっきり♭してるし……

恐怖の頭脳改革(K2HD紙ジャケット仕様)/エマーソン・レイク&パーマー
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 定盤は、ELPからは『タルカス』と悩んだ末『恐怖の頭脳改革』(←邦題秀逸)ジャケットがかっちょいいのでぜひ紙ジャケを手に入れて欲しい(親父はLPを未だに大事に飾ってる)。確かカールは、軍隊出身のはず。レギュラー・グリップでルーディメントを完璧にマスターしている。「聖地エルサレム」は、細かいロールとルーディメント応用フレーズが盛りだくさんの曲である。「悪の教典」第2章では、ブラシもプレイしている。

詠時感~時へのロマン/エイジア
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 来日公演で青のビスタライトを叩いていたASIAからは『ASIA(1st)』。発売当時はELPのテクニシャン(叩きまくり)からASIAになって随分とおとなしくなった印象を受けた。2ndの「Don't Cry」なんか初心者用の練習曲として最適(だから★一つ)。親父がASIA好きだったことから、初期のYou Shock the PandaはASIAのコピーバンドであった。のでSaraはかなりの曲をコピーしている。

「Heat of the Moment」は(昔5連と表記している楽譜があった、アホや)ルーディメントの5ロールをモチーフにしている。

「Time Agein」は3連シャッフルのノリが難しい(来日公演のオープニングでイントロが倍テンになってなくて、Saraと顔を見合わせて笑った。親父とSaraは必死に練習したのに)。

「Wildest dreams」は菅沼孝三ドラム道場発表会に初出場したときに叩いた曲、ドラムソロを合わせるのが難しい(突っ込んでかっこいいと思う例)。などなど、Saraを鍛えてきた曲ニコニコが数多くある。

Working Live, Vol. 1/Carl Palmer
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Working Live, Vol. 2/Carl Palmer
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 カール・パーマーのドラムを堪能したい人にお勧めしたいのが、『WORKING LIVE - Volume 1』と『WORKING LIVE - Volume 2』(なんで2枚組にしないんだはてなマーク)。ギター・トリオでELPを再現するという「出来そうで出来なさそうな」試みに挑戦している(意外に出来ちゃってる)。カール様は、自分のバンドなので叩きまくり。横の2人はほとんど動かないのでチョコチョコと動き回り(しかも表情豊かな)カール様が目立つ目立つ。曲はELPのベストヒット。ドラム・ソロでは、スネアの使い方がうまい。カール様を聞いていると、ドラマーにとってルーディメントがいかに重要かを再認識する。

 コピー難易度は、★~★★★と幅広い。
 ★ひとつは、ASIAの2ndと『Astra』、初心者の練習曲に最適だと思う。
 ★★★は、ELPとドラムソロ(特にスネアワーク)。ルーディメントを練習しよう。

親父ドクロ