ドラムは、メンテナンスが面倒くさい楽器である。ある意味エレクトリックな楽器は、使い方さえ間違えなければ、いつも同じ音が出る(細かい違いは除く)。
 究極のアナログ楽器であるドラムは、親父の知る限り、同じようなコンディションで同じようにチューニングしても同じ音が出たためしがない。メンテナンスにしても、パーツが多く、調整箇所がいっぱいあるので大変なのだ。

 夏は、お祭りや野外など、ドラムを酷使する機会が多いので、音が悪くなる前にメンテナンスをしておこうと思った。

 ここでのメンテナンスは、たぶん最低限のものである。親父がよくわからないまま自分で研究したものなので、間違っていたら指摘して欲しい


 用意する物は、工具(ドライバー、チューニング・キー、六角レンチなど)、ウェス(良く乾いた物と使い捨てできるペーパー)、グリース(スプレータイプが使いやすい)、CRC-556(防錆潤滑剤)、シリコン・スプレー、エアー・ブロアー、歯ブラシ、綿棒


スネアとタム。実はヘッドを張り替えるタイミングがよくわからない。スネアのヘッドは、使わないとき緩めた方がいいのか(長く使わないときは緩めてます)? 今のところ、スネアの表は、見た目が汚くなった頃(3ヶ月ぐらい)、裏は半年~1年。タムは1年に1回替えられたら。バスドラは買ってから1回も替えてない叫び(2年以上経った)。
 スネアとタムのメンテナンスは、とりあえず分解する。埃などをきれいに落とす。金属パーツには歯ブラシを使う。金属パーツはCRCか、シリコンで拭く。ボルト(回転部)にグリースを注入して組み上げる。ヘッドを付けて、チューニングして終わり。金属部が錆びやすいので、CRC、シリコンで表面に膜を作るようにしている。


スタンド類は、金属部をCRCかシリコンで拭く。ネジ類にはグリースを注入。歪みを直す。


 一番面倒くさいのが、ペダル類。可動部にはグリースを注入。特に、チェーンは錆びやすいので、普段からグリースをまめに足してチェーンを保護するようにする。グリースが汚れていたら、思い切って洗浄剤で洗ってからグリース・アップした方が良い。ツインペダルは、左右で踏み心地に違いが生じないようにスプリングの張り具合を調整する(これが難しい)。その他の金属部は、CRCかシリコンで拭く。


シンバル。プロでもいつもピカピカに磨き上げている人と、緑青が浮き出ている人がいる。磨くと「音が変わるのが嫌だ」という人も。Saraは孝三先生を見習って、放ったらかしである。が、海の家でライヴをやったら、シンバルが錆びて捨てざる得なかったショック!という堤先生のアドバイスで、海の近く(芝政とか)でライヴをやった後は、シリコンで磨いて表面に膜を作るようにしている。


 ドラムセットすべてをメンテナンスすると、丸1日では終わらない作業になる。暇を見つけてはコツコツやるしかないかなと(Saraへ 今仕事忙しいんだぞ。ちゃんと手伝えよ)。

親父ドクロ