最近、仕事(マンガの原作)が忙しくって、他にもちょっとしたトラブル抱えていて……。そんな気分とは無関係でないんだけど、親父のipodはFrank Zappaで埋まっている


Danger Money/U.K.
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 このLPは、ジャケ買いに近かった。たぶん当時中学生か高校生だった親父には、手を洗っている写真(色合いが抜群にセンス良い)、裏のクリスタルなバイオリンを持ったエディ・ジョブソン、美少年なのにマッチョなテリーは格好良かった。ELPが大好きだったんで、同じギターレス・トリオということもあって、即買いだった。
 このアルバムを通して聴くとやたらと耳に残るのは、ドラムのフレーズだ。Danger Moneyのフラム、Only Thing She needsのピックアップ・フィル、Nothing to Loseのタム回し。ロートタムの減衰音が少ない音色と共に鮮やかに思い出すのだ。とにかくフレーズ・ネタの宝庫なので、一度はコピーすると良いと思う。


Zappa in New York/Frank Zappa
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 ドラムは、いわゆる「奇数ビートで疾走感を出す」というこの頃のZappaによく見られる手法を使っている。Terryは(ライヴ映像を見ると)黒いビキニパンツでボーカリストしても大活躍している。ドラムの難曲Black Pageはこのアルバムに#1、#2が収録されている(ドラマーなら絶対にコピーしましょう)。ビデオと同じなのは、「Baby Snake」バージョン(ドラマガにコピー譜ついていた)だと思う。


The Best of Missing Persons/Missing Persons
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 Zappa門下生が集まって変態ポップをやっていたMissing Persons。ライヴ・エイドでのデェイル・ボジオ(テリーの元嫁さん)のCD乳当てを思い出す人も多いのではないだろうか(親父だけか)? 大好きなバンドで、飛行機の待ち時間にタクシーでCDを買いに走ったこともある(なぜか日本では売ってなかった)。8年前にバンクーバーのHMVで日本盤(ライヴ)が売っていたときは、逆に腰が抜けた。
 ギターのリフより目立つ、ドラムのリフがとにかく面白い。この頃のテリーってものすごくアイディアを持っていたみたい。Missing Personsでその実験場として存在意義があった。その後、ドラムセットがどんどん変わっていって、大型化していく。アイディア盗むならこの頃が一番良い

Terry Bozzio

 最近のテリーは、音階が叩けるようにセットが巨大化している(Saraの後ろにあるヤツ)。もはやタムの数を数える気も起きない(Saraは一生懸命数えていたようだが)。しかも、日本に持ってきたセットは小さいセットらしい叫び(フルセットってどんなんや)。特にシンバルの音が独特で、減衰音をカットしている。
 Out Trioの「bpm」なんかコピー不可能。ドラムでメロディを叩いている(ドラムがリード楽器になっている)。

 テリーはしかめっ面して黙々とドラムに向かっていて、気難しいイメージがあった。でも、本当はとてもファンに対して優しく、スタッフにも気を使う人である。六本木では、サイン会のとき気軽に写真を撮らせてくれたし、クリニックも演奏中以外は写真撮影自由だった(名古屋で写真を撮るファンと主催者がトラブルになって、テリーが写真撮影出来るように申し入れてくれたらしい)。Saraも覚えてくれていて握手をしてくれたし、親父の下手な英語にも一生懸命に付き合ってくれた。素晴らしい人である。
 bozzio.comでCD買ったら、おまけのつもりなのか気前よくステッカーをたくさん送ってくれたニコニコ


 コピー難易度は★★★

 ただし、最近のはあの巨大ドラムセットをどうしようか? ハイハットがスネアの右横にセットされてたり……。

 現在のドラム仙人。

親父ドクロ