親父がギター少年であった頃、もっともコピーしたのはJimmy Pageであった。ギターの音を取っているのに、ドラムの音が耳に残ってしょうがない。Bonzoのドラムはそれほど印象深い。
重圧な音、巨大なセット(もちろんドラ付き)、たたずまい、コージー・パウエルと並んで、ロック・ドラマーとはこういう人だという、唯一無二の存在。そう言えばコージーとボンゾは、2人ともモーター・スポーツ好き。
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定盤は悩みに悩んだ末、『Ⅱ』。"Whole Lotta Love"インスト部のウネウネからをブレイクする「タカタカタカ、ズッタン、ダダ」のフレーズなんかメチャクチャ格好いい。バスドラを絡めたフレーズ・ねたはbonzoをコピーするのが一番
"Lemon Song"もギターとドラムの絡み具合が曲を盛り上げている。
そして、ドラム・ソロの最高傑作(と言って良いでしょ)"Moby dick"。手でぶっ叩いてるんだけど、その音圧のでかいこと。ハイハットにタンバリンを乗せてリズムを刻む手法は、ボンゾで知った。
"Living Loving Maid (She's Just a Woman)"、"Heartbreak"はリフ作りの名手ジミー様のうまさが光る。『Ⅱ』だけではないのだが、Zepplinは曲を聴いても、歌が残らない。ギターとドラムしか頭に残らないのだ。
ジミー・ペイジとジョン・ボーナムは、楽器で会話して曲を作り上げていく。"Since I've been loving you"「Ⅲ」、"Tea for one"「プレゼンス」を聴くとよくわかる。
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ロック史に残る名盤『Ⅳ』。"Black Dog"は目と目で合図しているのかどういうタイミングで入っているのか不明(孝三先生は、あらかじめクリックのトラックを作ってあるんやろと言ってました)。
"Rock'n roll"のイントロは、やってることは簡単、なのにああいう風に叩くのは至難の技(Saraがコピーしても格好良く聞こえない)。今月号のドラマガにコピー譜が載ってます。
ボンゾって音色が素晴らしいよね、ラディックのLM402を買う人の99%はあの音色に憧れているんだと思う。"When the levee breaks"この曲に至っては、ドラムしか思い出さない。
ちなみに親父は死んで葬式のときは、お経をやめて"Stairway to Heaven"をみんなで歌ってが遺言。
コピー難易度は★★
音は取れる。が、ある意味弦楽器のようなうねりをドラムで表現するのは至難の技。
チューニングもいろいろ研究してるんだけど、あの音が作れない。ハードロックでは理想の音なんだけど。
バスドラのWアクションも速いので難しいと思う。
DVD「狂熱のライヴ」がアマゾンに在庫切れなんだけど、廉価版があったら、絶対にゲットすること。親父は中学生のとき、映画館で見て(ABBAの映画と一緒にやってた)、人生変わりました。ギターのストラップも長くなった。最初のギャング劇はずっと別の映画と思ってたましたが……。ラディックのビスタライトを叩くボンゾーは、今見ても神々しいです(Saraはスネアがビスタライトです)。"Moby dick"中で、ジェイソン(息子)がおむつ姿でドラム叩いてます。
親父