- 「もう1回、中1にもどりたーい」塾の子供達が、試験対策に詰まってくるとよく言う。
- 「過去にもどらなくても、今からやれば、それが人生のやり直しよ」 と返事をすることにしているのだ。
- で、自分はというと、もしやり直せるなら、小学生かな?
- 実は、小学生のころは結構歌が上手く、コンクールで賞を頂いたことも(痴呆、いや地方ですから)。
- それで、声楽を勧められたこともあったけど、まるでイメージのつかなかった私は(地方ですから)「歌手になりたい」と阿呆な返事をしたのでした。
- でも、親は「歌手になるなら、演歌歌手か民謡歌手じゃないとだめ」 という厳格?な家庭。百恵ちゃんやピンクレディー(こりゃ高学年だった)が出てくると、チャンネルかえられたり歌うことを禁止されたりとか、悲しい哀しい思いをしたのだーっ。

- なんの番組(CM)だったかも覚えてない。
- まだ低学年で、母親は何でも知っていると信じいた私は「これ、なんて歌っているの?」と聞くと、「おしえてあげたいけどなぁ、英語だからなあ」という返事で、それが「英語の歌」だとわかったのよね。
- もちろん「さんきゅー」とか「はろー」とか知ってたけど、それはかんぺき方言的じゃぱーにず英語だったのだよん(地方ですから)。
「これが英語なのかっ!」という驚きもさることながら、その歌声とメロディの美しさに私はもう心を奪われてしまったのだ。買ってもらったカセットレコーダーを、いつでも録音できるようテレビの前においてまち、執念でなんとか録音に成功。
- もちろんそれは、頭はかけているし、途中で終わってるし、遠くから聞こえてくるし、なんか話した弟に「しいーっ」と怒っている私の声も入っている。Saraには想像もつかない代物だろう。
- でも、わたしにとっては大切なたからもので、何度も何度も聞いて、耳コピした。何語かわからないめちゃくちゃな言葉で気持ちよく歌った。遊びにくる友達にも、歌って聞かせたものだった。
そんなある日、遊びに来た友達の一人が「うちのお母さん、これ持ってるよ」といい、無理矢理おしかけて、LP(だったと思うけど)を聞かせてもらった。そしてそれが「かーぺんたーず(Carpenters)」の「とっぷ おぶ ざ わーるど(Top of the world)」という曲だと知ったのでした。
- それは、テレビや、もちろん私のお宝テープともまるで違って聞こえ、きれいで、透明で、私は自分の呼吸で音がとんではいかんと、苦しいのに息をがまんしたりした程だった!(完璧あほにきこえるけど、ほんとですっ)
- 昨日Saraが劇団四季のミュージカルでショックを受けたと言ってたけど、それとおんなじ。
- 感動以上にショックがでかかった。
「わたしは歌手にはなれない」と悟ったのでした!(誰とくらべてるんや、自分!)。
いやあ、今思い出しても、ほろ苦い思い出です。なんか、遠くを見る目つきになっちゃいます。
あの頃にもどって、純粋で繊細な自分をはげましてあげたい。
いや~「カレン」と比べるなんて、無知っ! 無恥っ!
そんな私のお気に入りが、このベスト!
- The Carpenters
- Y esterday Once More
大好きな曲、たくさん入ってます。日本版とジャケが違うのかな?
実は、英語を話せるようになりたいと思うようになった原体験も、これです。
英語は、少しは話せるようになったけど… Yesterday once moreですよねっ
Saraママ