Saraの師匠である。
"手数王"という異名通り、音数の多さに圧倒される。ツーバス・超多点キット。変拍子、スリップビートなどトリッキーな技を多様するテクニシャン。水野さんの「いつも仕事してるねー」の言葉通り、情熱的パワフル、音数増量(神保さんのスパークル並の400%だそうだ)ドラマーである。
プロフィール等はちょど良いウェブ見つけたのでそっちを見てくれ。
http://musicshelf.jp/?mode=static&html=special_e01/page3
親父が初めて孝三先生を知ったのはDed Chaplinの1st。大好きだったViena(後に孝三先生を迎えて再結成する)解散後、藤村さん(Gt)と永井さん(Ba)が参加したのがきっかけだった。当時TV神奈川かなんかで、3バスの超巨大セットを叩いているのを見た記憶がある。
縁があってSaraが「菅沼孝三ドラム道場」にお世話になることになって、身近でドラムを聴く機会が多いが、近年はオーストラリア・アボリジニーの楽器ディジュリ・ドゥをセットに取り入れるなど、まだまだ進化していく。その研究熱心さには頭が下がるのだ。
人間性も文句なし、あれだけの仕事をしている人なのにちっとも偉ぶったところがなく(Saraが道場に決めたのも、テクニックだけでなくその人間性に惹かれた)、ユーモアで周りに笑いが絶えない。それでいて音楽には妥協しない厳しさも備えている。
- PAI-PATIROMA
- ¥2,793
- Amazon.co.jp
定盤は2ndソロ・アルバム『PAI-PATIROMA』
ドラマーのソロ・アルバムと思えない、非常にリラックスした雰囲気が心地よい曲が多い。(良い意味で)リゾート・ホテルのラウンジ で聴きたい。
でも、ドラムはすごい。サラッと叩いているので難しく聞こえないけど、なかなか思い通りに叩けない。きちんとコピーすれば、フレーズ・ネタには困らない。
Saraは道場に入ってすぐに、全然音が取れなくて、打ちのめされた思い出のアルバムでもある。そんなSaraの気持ちなど全然知らない親父は、プールサイドで呑気にこのアルバムをかけるのだ。
- ¥2,993
- Amazon.co.jp
超絶変態インスト・トリオFRAGILEからは『PHANTOM』。FRAGILEはどのアルバムでも、お腹いっぱいになるほど叩きまくっている。ドラムをコピーするだけならどのアルバムでも良いのだが、このアルバムは特に楽曲が素晴らしい。ディジュリ・ドゥを絡めたソロも面白い。
"L.C.M."(変拍子の練習に最適……って、頭抱えちゃったよ)、Saraが共演させていただいた"Slum Dance" が入っている『DOWN SIDE UP』もお奨め。
コピー難易度は★★★☆
★3つが最高なんだけど、もう一つ☆を付けたくなってしまった。コピーしようとすると、とにかく音が多すぎる。しかも、変拍子にスリップビートで頭がわからなくなることすらある(孝三先生は普通の8ビートで頭を見失うらしい……絶対ネタや)。でも、コピーしてると変拍子に強くなるよ。
孝三先生といえば、教則DVDの『手数王』(白・黒)シリーズや、『KOZO SYSTEM EXERCISES』は上手くなりたいドラマーには必修である。Saraもこのビデオを見て練習、上手くなった。抜群に効果的な練習なのだ。
しかも、『手数王』(白・黒)シリーズには、Fragileのスタジオライヴが入っているのでお得だ。
親父