Saraには関係ない、私の本業の話だ。
今発売中の週刊少年マガジンNo.17に私が原作を手がけた作品『15の夜 diffuse散乱』(マンガは遠野ノヲト)が掲載されている。
これは、中学生の覚醒剤乱用について書いた作品で、取材をもとにしたフィクションである。かなりリアルに「ヤクチュウ」の実態を描いていると思う。2話構成の読み切りで後編では多少救われるものの、よくぞこんな暗い(へこむ)話をマガジンに掲載した思う。
実際、落ち込んだ。書いていてどんどん気分がへこんでいってしまった。マンガ化されたときの描写に救われているが、読み直すと背中がザワザワする。
だからこそ、中学生・高校生に読んで欲しい。塾で教えていても、今の中高校生の脆さ(簡単に気持ちが折れる)には本当に冷や冷やする。甘い言葉には簡単にだまされるんじゃないだろうか。
「気持ちがすっきりして、集中力が増す、勉強もはかどるよ」
「これを飲めば簡単に痩せられるよ」
そんなイージーな方法なんてありえないのだ。
これを読んでドラッグの恐ろしさを知って欲しい。ちょっとした好奇心からドラッグなんて簡単に決めてほしくない。無限地獄への入り口だから。