「小さい子供にあんなこと言うなんてかわいそう」
楽器フェアのZildjian DayでSARAはサイモン・フィリップス(TOTOのドラマー)に質問したときに、「20年後に同じ質問をして欲しいな」と言われたことはこのブログにも書いた。
それに対して、多くの人が「サイモンは大人げない、SARAがかわいそう」だと思っている人がいるということで書きたい。
あれは全然かわいそうじゃない!
実はSARAは、曲を叩いたりする練習は好きなのだが、スピードを上げたりするキツイ練習は嫌いなのだ。うまく出来ないと泣きながらやっている。そのことをサイモン氏は一瞬で見抜き(ドラムの神様が耳打ちしたのだろう)、SARAに「20年間練習を続けろ。(続ければ自ずと答えは出る)」と言いたかったんだろう。また、「ドラムは20年間叩いてやっと、ものになる楽器だ。3年じゃまだまだ」と言いたかったとも解釈出来る。本物のドラマーになるために、一番必要な言葉をSARAにかけてくれたと思う。
2年前、SARAのためにドラム・スクールを探していたとき、孝三先生の人間性に惹かれて「ドラム道場」に入ることに決めた。孝三先生の一番すごいところは、進化のとまらないところである。未だに向上心の塊なのだ。サイモンも同じ種類の人間であると感じた。
土曜日に買ってきたクラッシュ・ライドは、(ドラマーから見て)左側に設置されることになった。サイモンのセットで左側にライドがあるのを見て真似する気になったのだろう。オープン・ハンドのときは、ライドとして使用するつもりなのだ。
SARAは、あの程度のことじゃ堪えない。