アメブロの「美容・健康ジャンル」のランキングを読んでいて、リウマチの方が、自然療法だけでリウマチを克服していったことを記録したブログを発見しました。なかなかこの方のポジティブな精神力と相まって興味深い記事でありました。

 そこに、カイロプラクティックを受けていた記事も書かれてあり、「ほ~」と思いながら読んでいきますと、どうやら上部頚椎を専門に施術しているところでした。


 上部頚椎を専門に施術する人々は「スペシフィック(特定的?)とか、「ストレート(手技のみという意味)」を標榜しているサイトが多いようです。あと「根本を治す」とかいうフレーズも多く見かけます。


 上部頚椎ってなんじゃ?と仰る方が大半だと思われますので、説明しますと、頚椎の1番と2番、これを特に指してそう呼びます。





 これの療法を提唱したのは、ここでもよく取り上げているBJパーマーという人ですが、彼にその起源はあります。彼は全脊椎を矯正し続けて、けっきょく満足のいく結果が得られずに、最終的に、「上部頚椎」こそが難病を治しうる場所である、ということを臨床と研究から導きだし、彼のパーマー大学では、上部頚椎以外を矯正すると退学させられるぐらい徹底してこれは行われたようです。


 ある意味、マニアックとも言える彼の上部頚椎への執着ですが、それだけに伝説的な臨床結果が残っていたりします。彼のリサーチクリニックや、精神病院を丸ごと買い取って行われた研究などは興味深い話が多いです。彼の死後、パーマー大学はその息子が学長を引き継いで、他のカイロ大学と歩調を合わせるように上部頚椎のみ、という教条主義的な教育を改めていきます。ここら辺は、複雑な問題があるので、また別の機会に譲りたいと思いますが、医学に順ずる体系とするか、まったくそこから独立した分野として戦うか、というような、教育問題も含めた思想的(そしてある意味信仰的)な問題が背景にあって、カイロの世界も二つに分かれていた時期があるということです。今でも一部ですが、そういうところは残っています。


 そのときの対立構図で言われていたのが「ストレート対ミキサー」というやつでして、シンプルな施術(上部頚椎のみ、とか、手技のみ)といった連中と、もっと広範囲の施術(上部頚椎以外を積極的に矯正する、あるいは物理療法とかを取り入れる)というものです。昔の話だと思っていたら、今でもこんなことを持ち出している人がいるんですねえ。


 正当性を主張する、というのは、どうしても利己的に成りすぎて、あまり好きではありませんが、実は自分もカイロプラクティックを捨てずにいられたのは、このBJパーマーのおかげでもあったので、初学徒のころは、この概念に心酔していたもんでした。今でもそういう研究は続けていますが、もう、そういう教条主義的な概念には興味はありません。ですから、いろんな事情もあってですが、経絡やらなにやらを使い出したのは、教条主義がつまらないからです。


 BJは当時としては超人的な努力をしています。私財のほとんどを研究につぎ込んで、カイロプラクターが医者から訴訟されれば、その弁護に飛び回ったりしています。

 彼は、上部頚椎がズレることによって、「脳幹」が圧迫され、それによって、身体の先天的知能(イネイトインテリジェンス)の流れが阻害される、だから首から下の病気や不調は、上部頚椎の矯正によって、治るとし、それを証明しましたが、科学が発達した現在、この上部頚椎が多少ズレた位では、脳幹を圧迫しないということが解明されたと10年ほど前に聞きました。


 ただ、脳幹ではなく、上部頚椎にある、情報を脳に送ったり、脳からの情報を受け取る「受容器」とよばれるセンサーの数がここには特に多く、それが影響を受けるのだということらしいです。ですから、最新のカイロプラクティック神経学なんかによれば、究極的にはカイロで言う「サブラクセーション」という概念と、神経生理学的見地から導き出された新しいシステムとは合致しないらしいです。

 一度、簡単に話を聴いたことがありましたが、骨がどちらにズレているかではなく、「脳がどういう常態か?どちらの脳を賦活させるか?」で矯正方向が決まるという話でした。これだとレントゲンなどで線を引き、リスティング(骨のズレている方向)を導き出し矯正する、という従来の考えが根底から覆されるわけです。

BJの目の付け所はよかったのですが、やはり時代の限界性というものがあります。それは仕方の無いことでしょう。

 人間の思想や、思い込み、科学、といったものを超えて生命が存在する以上、現象が先にあり、その説明が遅れるのは仕方のないことです。ですから、いつまでも古い思想や発想に縛られすぎるというのも、どうかなあとは思うわけです。歴史の延長上に我々も存在しているので、先人のことを知ることは必要です。しかし、それを超えていかねば、我々の存在している意味がないと、自分は思うわけです。


 根本治療とか使う人もいますが、根本ってなんでしょう?上部頚椎のズレをそういうなら、では、そのズレを引き起こしているのはなんなのでしょう?それこそ根本なのではないでしょうか?


 リウマチの患者さんが、いい先生に出会えてよかったなあとか思いながら、いろんなサイトを見ていて思ったことをずらずら書いてしまいました。自分も一人だけですが、リウマチの患者さんを診ていた時期があります。ただ、リウマチではなく、肩こりと腰痛を訴えての来院だったのですけれど。

この方の記録もあるので、アメンバーででも紹介したいとは思っています。


 自分の仕事は、本質的に「情報系」を扱うものだと思っています。構造の話はしますが、それの構造を引き起こしている「情報系」があるわけです。ですから、自分はあまり骨のズレがどうとか言わないのです(笑)。ま、そんな感じで支離滅裂ですが。


 最後に、動画を。BJパーマーの施術の様子を。

http://www.youtube.com/watch?v=1zfZM3QpGY8&mode=

彼はニーチェストでの矯正が有名ですが、この動画は珍しく「サイドポスチャー」でやっています。まだ、ヘッドピースがドロップするタイプが開発される前のもので、患者の寝かせ方も、ヘッドピースのセットの仕方も、そして、ターグルのやり方も違います。接触点もおそらくは、頚椎二番でなかったとしたら、頚椎一番の後弓を使っているように見えます(あ、でも耳を引っ張っているから、やっぱり横突起かな?)。患者の背中を調べているのは、ニューロカログラフです。うちで使っているC-3000というサーモグラフィーのご先祖様です。初めに額に入った写真の人は、NCMという測定器の開発者の方。そのNCMにグラフをつけたものが、ニューロカログラフです。


今のサイドポスチャーは



こんな感じ。自分が使っているのはニーチェストなので、これとは違いますが。


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