先日、大阪は岸和田方面からお越しくださった患者さん(Tさん)。とある趣味のサークルでの先輩に当たる方である。

 

 Tさんの主訴は肩こり。とくに右肩がいつも酷いらしい。それと年に一回くらいの酷い腰痛。いつもは秋ぐらいに腰痛が出るのに、今年は梅雨明け時期くらいに発生したとのこと。

 問診票に書き込んでもらう間に、コンピューターサーモグラフィーの準備。問診票を見ると右膝にも痛み乃至不快感はあるようである。少し、サークル時に右肩を診せてもらったことがあるが、エネルギー的には、腸の問題を抱えているようなので聞いたところ「下痢しやすいです。」という話。今回の右膝も同じ腸の可能性は高い。

 

 腰の動きを見る。後屈すると不快感がでるようだ。首の回旋では右への回旋がやりにくく、真横には左に倒しにくい。後屈に難があるということは、胃の問題か腎の可能性が高い。それらのエネルギーの乱調であろう。あとは血の濁りと、腎のエネルギーの問題から、肺へ波及しつつあるような展開である。

 サーモグラフィーは、胃酸過多の可能性を示す部位に反応がでる。とくに左の温度が高い。


 ベッドにうつ伏せに寝てもらい、体型の崩れを見る。見事に崩れており、身体が捻れている。下半身が左側へ回転している崩れである。足を屈曲していくと、左足が途中で止まる。やはり、最初の診立て通り、胃と腎のエネルギーの問題が出ている。



両足の踵が左に倒れているのがおわかりになるだろうか?

とくに左足の踵が開いてしまっている。右足のつま先が左に比べて伸びてしまってもいる。


 背中の起立筋を触診すると、やはり胃と腎のところに硬結はある。肩甲骨の内側も非常に張っている。普通、こういう場合は、首にも酷い捻れが出るものだが、Tさんのはなかった。


 次に仰向けに寝てもらう。


 ごらんのように、右足のつま先が右に倒れていて、外旋状態である。両足を抱えて、内旋させようとすると、右が内旋しない。右足が長くもなっている。

 仙腸関節部の問題はそれほどではなく、構造的な問題は、冷えや冷たいもの中毒などによる、腎エネルギーの不調が主な原因であり、胃は大食いやこれも冷たいものを取ることの影響から、熱反応がかなりでているという結論を導き出す。腹部の触診でも、やわらかさはなく、膨満しているような張り方であった。耳鳴りも、あるか?とたずねると「ある」との答え。足を触っても冷たいので、間違いはなかろうと判断。整形学的検査でも、それは出ていた。

 深い問題は腎であり、胃のほうは、、日常生活の無理から出ているのだろう。実際、かなりこの方は食べる人だとあとから知ることになったが。


 施術は、腎や胃の経絡を開放していって、腎臓エネルギー用のブロッキングを行い、身体のねじれを取る。それから、後頭骨の矯正と頚椎部、右手首のロック解除、肩甲骨部の可動性回復など、こまごま行い、頭蓋骨調整もする。Tさんのこの時点で眠りに落ちた。口呼吸しているようなので、おそらく鼻も悪いのだろう。鼻は胃ともかかわるので、そこからみても、腎もそうだが、胃のほうもかなりのエネルギーの乱調があるということである。上体の捻れが思いのほか少ないので、胃の方はひょっとすると、治りは早いかもしれない。


 そして、足の開きを見る。


 初めにくらべれば、ずいぶんと改善している。しかし、腹部の状態やその他の要因を見て、時間がかかることが判明している。サーモグラフィーも、変化はあるが、劇的とまではいかない。胃酸過多の反応が消えているわけではないので、日常の節制も含めて、改善を図る必要がありそうだと判断する。最後に、光線を照射して、内臓に光のエネルギーを充填しておく。


 症状として、見える範囲のことは重篤なものはないが、エネルギー的には重症のタイプである。30代の方なので、エネルギー自体が旺盛なことが酷い症状まで行かずに食い止められている要因であろうが、このまま放っておいて、体力が極端に下がる年齢になると、身体がガタガタ言い出すタイプである。現在は頻繁な肩こりという症状で危険を知らせていたのだろう。


 施術を続け、日々の行いを悔い改めれば、綺麗に治っていくタイプの人である。



手技療法院『ウィル』の紹介 ←ここからどうぞ。