デヴィッド・フィンチャー監督が、見たい映像(背景)と
僕が、好きなそれとが、一致していたから
高校生の頃に、「セブン」で、映画にはまった
その映画内容もさることながら、
製作秘話(特典映像より)に唖然とした
まとめると、まんまと制作側に踊らされていたこと
順序は、散々するけど、
まず、あの図書館は、偽物の図書館なんだ
ロケハンしたら、マンハッタンあたりに、
原作通りのバルコニーがある1920年代雰囲気の図書館がないから、
ダンテ「神曲」、「カンタベリー物語」にあうような雰囲気を出すために、
別の建物を、リクエスト通りの図書館に作りかえてしまったんだ
本だって、かき集めた5000冊は本物だけど、
1万5000冊は、偽物なんだ
パッケージを本物通りに製作したらしい
とても単純な作業じゃなかったと言っていた
そこまで、こだわってロケして、図書館作り出すなんて…
ただ単に、ロケのため、図書館を建造した…
それなら別に驚きゃしないけど、
理想の図書館を探し回って、
まったくそれがないから、妥協できないから、
理想どおりのこだわりぬいた図書館を建造してるから、
驚いたんだ
「あの図書館でのG線上のアリア良いよね~♪」とか、
よく飲み会とかで話していた自分が恥ずかしいよw
今度からは、
「あの偽物の図書館でのG線上のアリア良いよね~♪」やねw
これで、わりと通な感じになったw
他には「gluttony」(大食)の撮影現場なんだけど、
もちろん、1920年代の郊外を探し出してからの話しなんだけど、
実際の殺人現場の写真をニューヨーク市警察か?
どこかそのあたりの証拠管理部署から見させてもらって
それとまったく同じにしあげたらしいし、
なんと、事件の真相を探す鑑賞を邪魔したり、
迷わせて点在させるために、わざとカメラが動きやすいように
現場を作成して、鑑賞者をどこにいるのか?
分からなくさせて迷路に叩き込んでいたんだ
しかも、照明一つ一つにもこだわって、
できるだけ暗く暗く
ブラッド・ピッドの灰色のコートが、
黒に見えないといけないって理由とかこだわりがあって
懐中電灯で、反射光を利用して演技してくれなんて
リクエストしていたんだ
抽象画があったあの金持ちのビル内も、一から作ったらしい
それは、演者のブラッド・ピッドの全要望どおりらしい
しかも、「Greed」(強欲)じみた背景セットにこだわってるんだ
とにかく、デヴィッド・フィンチャー監督は、
画面と、鑑賞者の間にある空間を表現することがメインだったみたいだし、
そういう抽象的な感じに魅かれたのかも知れなかった
とにかく、荒く白黒に近い世界をリクエストしていたし、
しかも、大胆な撮りかたの中にも、品がなければならないと
リクエストしていた
ちょっと、疲れた…休憩しようw
・・・
「ちがう!!それじゃない!!こだわり抜いてないじゃないか!!!」
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