甲府浪漫ver,0.0.75 -【どしゃ降り。後、虹。】【J特】 | マエストロのブログ - 「甲府浪漫」それはヴァンフォーレ甲府を楽しむためのエッセンス

甲府浪漫ver,0.0.75 -【どしゃ降り。後、虹。】【J特】

【どしゃ降り。後、虹。- Downpour after Rainbow.】
2010 J.LEAGUE Division.2 Match.19
ヴァンフォーレ甲府 vs.栃木S.C.
(@山梨県 小瀬スポーツ公園陸上競技場)
2010.07.25 18:00KO
入場者数:12,121人

甲府-栃木
  4-3
■甲府
 20分:ダニエル
 53分:パウリーニョ
 65分:秋本倫孝
 80分:ハーフナー・マイク


突然降り出す雨というのは対処に困るもの。
それがゲリラ豪雨だと尚更。

昨日の小瀬周辺、夕方の降水確率は60%。
ヴァンフォーレパーク内の物販エリアでは発売開始の新デザインポンチョの売り口上が「降り出す前にポンチョを!」といったもので、商魂逞しきかつての甲州商人の姿そのままだった。

    *    *    *

轟く雷鳴。それとともに大粒の雨滴が降り募る。
あっという間にスタジアムをすっぽり飲み込む雨。雨足の強さが情景をグレーに染め抜く。

「蜘蛛の子を散らす」の通り、各スタンドにいたサポーター・ファンは雨の凌げる場所へと退避する。
筆者も雨を避けようとGHスタンド階段下の喫煙所へと急ぐが、すでに人、人、人。まるでラッシュ時の東急 田園都市線のよう。
「これは無理だな」と早々に悟り、スタンドに戻る前にトイレに行くことにして向かう。

既にずぶ濡れでもあったので、急ぐことなく普通に歩く。
整髪ワックスが溶けてきたのか、滲みて目が痛い。

トイレに入ろうとするも、そこにも人だかり。
「あ、ここも雨が凌げるんだっけか。。。」せっかく濡れないように駆け込んだ方々に詫びながら、人を掻き分けてトイレに入る。

用も済まして、いざスタンドへ。
あの雨の中だったのでカメラを取り出すこともできなかったが、開門後にほぼ無人のスタジアムというのはなかなか味のある光景だったし、懐かしい光景でもあった。

メインスタンドS自由席下、ホームクラブ選手アップエリア付近にも人だかり。
クラブの機転なのか、落雷対策なのか、雨除けができないGHのサポーター、ファンを呼び込んだのだろう。
アップ中の選手を間近で観ることができたのは、不幸中の幸いといったところだろうか。
降雨量がどれくらいなのかはちっともわからないけれど、GHの排水処理をオーバーフロウさせてしまい、大旗を振るエリア付近は川さながらに水があふれてしまっていた。

雨も終息して西の空に雲の切れ間が現れ、そこから差し込む陽光が演出する虹が小瀬を彩る。
豪雨の納まりとともに「散った蜘蛛の子」たちもスタンドに戻ってきた。
それと時を同じくして選手達がピッチに現れる。

さあ試合だ。

    *    *    *

先に結論を言ってしまうと、大分戦同様に「勝てたことが良かった、それだけ。」という試合。
敗けてもおかしくなかった試合。
前節は「2、3点取られてもおかしくなかった」(秋本の大分戦コメントより)だったが、今節は取られてしまった。

得点力の高さがしっかりと結実してきつつあることは本当に喜ばしい。
では、守備面の課題はクリアされているのだろうか?

前半終了間際に訪れた失点の場面。
きっかけはダニエルが相手選手を倒して与えたFKが原因。
荒谷が自身で語ったようにGKの問題でもあるだろうが、それにしても危機をどう潰すかという機軸となるストラテジーがまったく感じられない。
ダニエルと山本の前半終了直後に起きた問答が目に焼きついた。

14戦敗けなしも、内容は下降している感が否めない。

3失点目の取られ方は特にいただけない。
07の甲府シフトを観せられていた時の記憶が蘇る。

「攻める時であるのか」、「幕引きに向けて時間との戦いに入るのか」そこをボール保持者が変わるたびにコロコロと変節していては、勝利するための大戦略が破綻してしまう。
なのでこの時に藤田の判断は、筆者にとって受け入れ難い。

    *    *    *

今節も甲府に幸いする他会場の結果。
柏-千葉の直截対決は、ドロー。
首位に4差。3位に8差.。
自滅によって好機を逸するということだけはして欲しくない。

前期日程が終了しただけ。
序章が終わり、次の楽章が幕を開ける。
いよいよ甲府の命運を決める戦いが幕を開ける。




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