松本幸四郎さんの「カエサル」 | メタボペンギン ミゾレの、いとも華麗なる二都物語 ~東京-パリ~

松本幸四郎さんの「カエサル」

雪もまだまだふっていたので(10日土曜日ね)、

ハードディスクに溜まっているビデオを観ようかな。

昨年秋の日生劇場公演「カエサル ローマ人の物語より」(塩野七生原作)を観ました。


ホントは劇場で観たかったけど、

秋は社交生活が忙しくて行きそびれました。

だから舞台中継ってうれしいな。


・・・・・でもこれって???・・・・。


幸四郎さんは9割方ワメキゼリフ・・・。

(演劇ってこんなもの?)

塩野さんの原作は読んでないが、

ときおり短編やエッセイに登場するあの知的な人物像とは程遠い・・。

幸四郎さんに期待する「静かに燃える青白いホノオ」といった魅力も無し・・。

これじゃ昭和のシェイクスピア劇とさほど変わらない。

いまだにツバ飛ばす「熱演」がよしとされるのねー。


脚本演出は引き締まって無駄が無く、

原作に対する深い愛情を感じました。

(真央さんがやっていた帝劇ミュージカル「風と共に去りぬ」には、

かけらほどの愛情もなかったですねー。)


しかし、カエサルの「寛容」って、

ものすごく今のアメリカっぽいですよね。

「戦いの無い世界を作るために戦うのだ」・・・か。

正義感に燃えるアメリカ人は反省しないようですが、

知的でクールなカエサルは、そのあたり非常に懊悩します。

そのへんの懊悩も、ほとんどワメキゼリフ・・・。

これじゃ江守徹でんがな・・。


ほか、小島聖さんのクレオパトラが良かった。

硬質な気品ある王女ぶりでした。

宝塚の娘役以外で、舞台上で「気品」を醸し出す女優を初めて見ました。


そして、高橋恵子さんの美しいこと!

出番は少ないけど、

出てくるたびに「時の流れ」を感じました。

計算の行きとどいた演技です。

帝劇「細雪」の長女役もよかったですし、

彼女はやっぱり舞台の人・・・。


録画したのがいつかは分かりませんが、

ちょっとアンサンブルがいまひとつでした。

初日近かったのかな?


ビデオで観てると、途中でトイレとか行ってしまうのですが、

最初から最後まで集中して観ました



















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