子供の学習意欲を向上させるために,運動学習に関わる動機付けが重要となっている。これについて,あなたの意見を述べなさい。
(1時間・800字)
(1)出題趣旨
今回は,非常に難しいテーマを出しました。結構,解くのが難しかったのではないかと思います。広島大学では,スポーツ・健康・体育・教育についての一般的な知識,基礎知識を持ち合わせていることを前提として入試を実施しているようですから,このような難しい問題も出るかもしれないと言うことをしっかり意識して問題に取り組みましょう。
「動機付け」という言葉が出てきているので,まずはこの言葉の定義をしっかりと書いておきましょう。動機付けは,内部から行動する主体が持つものであって,外部から与えられるものではありません。この基礎知識はしっかりと頭に入れておきましょう。その他は,いつもの小論文の書き方と同様に書いていきましょう。
(2)参考答案例
最近,子供の運動能力の低下が問題となっていることから,できるだけ運動をさせようと,学校の学習においても指導が行われている。では,運動学習についての動機付けは必要か考えてみたい。
動機付けというのは,行動を起こさせ,目標を方向付け,行動を継続するという「意欲」や「やる気」のことであり,外側から「動機」を「付ける」のではなく,行動する主体が持つものである。
この点,動機付けがなくとも,運動するように教師などが動機を持たせれば十分ではないかとも考えられる。
しかし,運動は,継続してこそ健康や持久力の維持に繋がることから,継続が重要である。運動を継続するためには,外から行動を起こさせるような外的な影響ではなく,自分から行動すること(動機付け)が必要であるといえる。
なぜなら,教師などからの報酬や賞賛を求めてした運動は,それらが継続している間は継続することが出来るが,報酬や賞賛がなくなってからは,継続する意味を失い,運動として継続できなくなってしまうからである。
とすれば,運動に対するやる気は,外部から起こさせるのではなく,運動をする主体である子供が自分自身で考えて,運動をしていくことが重要であろう。例えば,学校の指導においても競技を選択制にするなど,児童の自主性を伸ばすことが必要である。
以上のように,私は,運動学習に動機付けは必要であると考える。
(約600字)
- 804医学部の実戦小論文

- ¥1,944
- 楽天
- 小論文これだけ!―超基礎編/東洋経済新報社

- ¥1,080
- Amazon.co.jp