~第一話~「おばちゃん、カタヌキちょうだい」タカシは、伸びかけの坊主頭に学校の半ズボン、踵が潰れたズックを履いていた。寒いのだろうか、鼻の下には薄らと鼻水の跡が残っている。タカシは、包みをそっと開くとズズッと鼻を鳴らし、慎重に瓢箪の形を抜き取っていた。