連載「令和のバスコレクションの展開はどうなる?①魅力編」 | きままな鉄道模型

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ぼちぼちなマイペースで鉄道模型を楽しみながら、川崎重工兵庫工場の車両を見に行っています。

コロナウイルスの影響も多少あると思われますが、最近のジオコレ新製品発表ではバスコレがかなり勢いを落としています。一時期もブラインドパッケージの発表がなく全国バスコレにスイッチしたのかと思われる時期もありましたが、全国バスコレとブラインドパッケージ、オープンパッケージでそこそこの勢いがありました。

そんな中バスコレ発売10周年で発売されたバスコレ完全マニュアルを見つけたの久しぶりに開いてみました。そこで、最近のバスコレの勢いがない理由がちょっとずつ・・・。8年前にはどんな状況だったのかが分かり、今後の展開がちょっと心配になってきたので、この雑誌の内容をもとに連載してみたいと思います。

まずはバスコレのポイントでもあるラインナップですが、「古今東西のバスを気軽にコレクションできる贅沢が味わえる」というポイントを見ると確かに今でも全国のバスがラインナップされつつも、最近では、バスタ新宿、都バスと関東エリア中心のラインナップや最新の29弾では北海道がラインナップされていません。12種ということで難しいところもあるかもしれませんが、事業者にも偏りがでてきているのかもしれません。さらに気軽に・・・とありますが、発売当初は360円、10周年の雑誌発売時点で630円、そして現在1200円の税込み1320円となると初期の3倍以上、10周年の2倍となると気軽に買える値段ではなくなっています。贅沢品であることは間違いありません。

さらに他のポイントを見ると、「現行モデルだけでなくバスの歴史を作り上げた数々の名車もラインナップ」・・・確かに、現行モデルは人気があるかもしれませんが、最近はほぼ現行車のエアロスターとエルガばかりになりちょっと残念な結果になっています。4年前の22弾で三菱の旧車が製品化されていますが、やはり現行車両が多くなっています。「手のひらサイズで・・・」ここはNスケールなので発売当初から変わっていません。しかし「集めやい低価格でも実車再現のクオリティの妥協はなし!」とありますが、クオリティはあがっていますが、低価格?すでに1000円を超えると1台の値段として低価格ではないような気もします。

10周年の時期の勢いのバスコレと比べるとクオリティはそこまで変わったような印象はないですが、値段だけがアップされている感のあるバスコレです。1台1320円のブラインドパッケージなら・・・と思うのか、ここまできたら・・・と思うのか、この価値観の違いがこれから先に影響するかもしれません。1弾のラインナップを見ると事業者は7種しかない旧車とちょっと前の旧車で300円代というバス模型界への衝撃を与えたことは違いありませんが、現在は完全にバスモデルとして高級品化しているように思われます。

 

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