2023年も結構たくさん読書をした。

 

スマホで利用している読書メーターをみると、年間で146冊(月14冊強)読んでいた。

 

23年は圧倒的に小説の冊数が多い。

(以下、敬称略)藤崎翔、西村賢太、赤松利市、宮本輝、染井為人が中心。

 

特に宮本輝『流転の海』は非常にボリュームのある作品ながらむさぼるように読んでいたのが印象深い。

ご存じの方も多いと思うが、この作品は完成まで37年の年月を要し全9巻で4,500ページもある宮本輝の父を描いた自伝的大作だ。この作品は私の小説を読んできた歴史の中で、長く記憶に残ると思う。

 

 

また、藤崎翔は元芸人であったこともあり、書き振りが面白い。

特に『逆転美人』においては、「紙の本でしかなしえないトリック」を含んでいて、読後は呆然とさせられた。

 

 

赤松利市は、差別と貧困を基本的なテーマとして、エロ・グロい内容が多いが、自身はホームレスから(61歳で)小説家に這い上がった経験もあり、作品はどれも面白い。

先般、X(旧Twitter)を通じて連絡をとり、直接お会いして喫茶店でお話できたのも良い思い出となった。