久しぶりに読んだ乃南さんの作品は連作短編集。

 

しかも、日常生活に全く関係のない小型拳銃(コルト)をめぐる短編集、面白くないはずがない。

 

ある日同窓会で飲み過ぎて歌舞伎町で気を失った主婦が路上で寝ていると、家出少女に起こされた。お金を貸して欲しいと少女に乞われ、起こしてくれた恩もあって一万円をあげる。そのお礼に少女がくれたのが小型拳銃だった。

 

この小型拳銃がどういった経緯で主婦の元まで届いたのかがその後の短編で徐々に明らかになっていく。

途中で止められる訳がなく、一気読み必至の作品だった。

やっぱり乃南さんの作品は外しがない。