合戸さんを知ったのは、なかやまきんに君のYouTubeを観て、その大胸筋の大きさと過酷なトレーニングの動画をみたのがきっかけ。

 

本書の表紙や本書に挿入されている写真をみると、とにかく体がぶ厚い!!

 

内容は、合戸さんのボディービルを始めたきっかけからその後の鍛錬の日々を綴っている。きっかけはジムでおネエちゃんをみるため、といったかなり不純な動機(笑)ながら、ブルース・リーへの憧れもあって筋トレにハマる。

体を大きくしたいという一念で鍛え続けた結果、国内のみならず国際的にもトップレベルの肉体を作り上げた人物。

 

元々、体がボディービルダーとして恵まれている方ではなく、努力と執念と創意工夫で体を大きくしている点がすごい。ジムを手作りで作って、自分でマシンも作ってしまう執念もすごい。

 

また、ある大会前に過酷なトレーニングを行ったためか左目に違和感が出て、病院に行くとトレーニングを続けると視力を失う可能性のあると言われたが、トレーニングを休むくらいなら片目の視力を失っても構わないと治療を打ち切り視力を失したという筋金入りのボディービルダーである。

 

加えて、合戸さんのすごい点は、世界的にステロイドなどの薬物を使って筋肉を増強する流れのある中で、決してそうしたものには手を出さずに、薬物使用者に対しても努力と執念で勝とうという気概を持ち続けている点。この点については、合戸さんの肉体が凄すぎて度々協会からドーピング検査を打診されているという事実もあるようだ。

 

なんて清々しく、筋の通った人であろうか!

一度会ってみたい気持ちになった。

 

奥様もこうした狂気を宿した旦那さんのサポートを行っており、この奥さんがいなければ合戸さんもトップにはなれなかっただろうなと思う。夫婦が仲良くすると、何かと大きな相乗効果が起きる好例だ。