夫婦ともに同じデパートで働く夫婦(貢と綾)をめぐるストーリー。

 

30歳を超えてサッカーチームから声がかかりプロを目指すチームに入団。

 

綾には事後報告であったことから夫婦の間に溝ができる。そこにデパートの紳士服売り場に現れた一人の男性と綾は映画に行ったりする。

 

全体として夫婦間に大きな起伏はないものの、既婚者なら共感できる点が随所にある作品であった。

 

この夫婦の行方は、ここでは晒さないがこの作品で印象に残ったのは、貢が社内の女性(元サッカー部のマネージャー)と二人で飲みに行き、後でそれを綾に(下心もあったことも加えて)告白したこと。そして綾も貢に内緒で映画に行ったことなどを告白する。

 

夫婦ではどちらかというとパートナーに知られたくないことは、話さないケースが多いと思うがこの夫婦は諍いを恐れずしっかり相手に伝えた。こうしたことは夫婦間では本当に大事だ。

 

一番言いたくないことを少なくともパートナーにだけは伝える、このスタンスは堅持していこうと思った次第ウインク

 

なぜなら、他人同士であり、しかも育った環境の異なる男女が同じ屋根の下で暮らし続けること自体が奇跡なのだから…

 

そういえば、最近、小野寺史宜さんの作品ばかり読んでいるな~。