短編6作品が収録されている。
各作品に共通する点は主人公が独身女性であること。
また、それぞれの主人公は時に孤独や困難を抱えながらも自己の価値観で自由に生きているといった点や独りで生きていても必ず誰かの大切な人であることが明確な点も共通しているように感じた。このため、全短編を読み終えた時に「なるほど、このタイトルは中々素晴らしい」と思った。
特に印象深い作品は、『最後の伝言』。
容姿(顔)が良い以外に取り柄のない旦那とその妻の物語。
クズな旦那であるが、本心では妻を支柱に生きてきた姿が感動的であった。
原田マハさんの作品は初読み出会ったが、美術関係や旅行の描写が非常に巧い。
Wikipediaをみて納得(笑)