6) 高橋由美現れる
ホスト業が肌に合っているのか、相変わらず金曜と土曜の夜はクラブアカデミアのアルバイトは続けている。
もう三年もやっているのでそれなりに収入も増え、マンション住まいもできるようになった。
大学の単位も落とすことなく真面目な医学生を続け、今は国家試験に向けて勉強中。
そろそろ夏休みも近づいたある日、グループ勉強会の前に、「夏休みの勉強会をどこでするか」という話題になった。
例年、先輩たちは軽見沢、立科、志科高原、那豆高原など涼しいところで勉強合宿をしている。
私たちのグループは志科高原を合宿場所にすることに決まったが、私はアルバイトを理由に参加を断った。
もう三年もやっているのでそれなりに収入も増え、マンション住まいもできるようになった。
大学の単位も落とすことなく真面目な医学生を続け、今は国家試験に向けて勉強中。
そろそろ夏休みも近づいたある日、グループ勉強会の前に、「夏休みの勉強会をどこでするか」という話題になった。
例年、先輩たちは軽見沢、立科、志科高原、那豆高原など涼しいところで勉強合宿をしている。
私たちのグループは志科高原を合宿場所にすることに決まったが、私はアルバイトを理由に参加を断った。
帰りがけに雨宮美鈴が声をかけてきた。
「赤城君、合宿参加しなくても良いの?私は今のところ参加しようと思ってるけど、女性は私一人だけだから本当は迷ってるの。」
「そうだね、女性のいる他のグループと合同ならいいと思うよ、一度提案してみようか?」「いいわよ、赤城君は参加できないのだもの、私が他のグループに声をかけてみるわ」
「そう・・・、それがいいよ」
(内心ホッとした。雨宮の我が儘が始まるのではないかと警戒していた)
「ねえ、時間ある?」
「なんだよ、改まって。バイトまではまだ時間があるから、少しくらいなら。」
「じゃあ、裏門のところで待っていて」そう言って車を取りに小走りに駆けていった。
(なんだろう、変だな)
暫くすると赤のアルファロメオ156が目の前に止まった。
誘われるまま助手席に座る。彼女の車に乗せて貰うのはこれで二回目だ。
「用ってなんだよ」
「黙ってついてきて頂戴」
(まあいいか)半分諦めて、黙って雨宮の横顔を眺めていた。
車は裏道を選ぶように走り、「雨宮眼科クリニック」の看板がでている駐車場に車を止めた。
「さあ、上がって頂戴」
(困ったな、なんで親に会わないといけないのか?)そう思いつつ、笑顔で「失礼します」と少し大きめの声で挨拶して玄関に入った。
20畳もある立派な応接室に案内されると、雨宮のお母さんがお茶を持って出てきた。
「ママ、こちらがいつも話してる赤城君よ」
「いつも、うちの美鈴がご迷惑おかけているそうで、お噂はかねがね伺っております」
「はじめまして。こちらこそ美鈴さんにはいつもお世話になっています」
「赤城さんは勉強がよくおできになるそうでよろしいですわ。うちの美鈴ったら勉強が好きではないので困りますわ。国家試験に落ちたら恥ずかしいですもの」
「いえ美鈴さんはお母様が言われるほどのことはありません。勉強もされているし、よくできますよ」
「そう言っていただけると嬉しいですわ」
「ママ、止めてよ!そんなこと言わないで!これから部屋で勉強の解らないところを教えて貰うからじゃましないで!」
そう言いながら、階段を上がって雨宮の部屋に案内された。
やはり若い女性の部屋らしくきちんと整頓されよい香りが充満している。薄いピンクの壁に白いレースのカーテンと少しオレンジ色の厚手のカーテンが落ち着いた感じである。
本箱には医学書がたくさん並べてあり、ネルソン、セシル、ハリソンなどの原著もある。
感心していると、雨宮はベッドに腰をかけ、私を椅子に座るように勧めた。
「失礼な母親でごめんなさい。ところで、赤城君卒業したら何科に行くの?」
「なんだよいきなり、まだ決めていないよ。強いて言えば外科系がいいなと思ってる程度さ」
「ふーん、そうなの、まだ決めてないんだ。私なんか跡継ぎにしたいものだから眼科になさいと言われてるし、自分でもそれでいいかって思ってるの」
「うらやましいよ、将来のこと心配しなくていいんだもの」
「私なんか、かごの鳥みたいなものよ。ずっと親の言うとおりにやってきたし、どこへ行ってもいい子でいないといけないもの、いいかげんに疲れてくるわよ!」
「あと少しのことだろ?、国家試験済むまでの辛抱だろ?」
「国試済んだらみんなで遊びに行こうよ、今度の夏休みには、涼しいところで勉強したりテニスしたりして過ごしたら?」
「赤城くん来ないでしょ?」
「仕方ないよ、バイトをサボるわけにはいかないから、一人で勉強するよ」
「ねえ、うちの別荘が軽見沢にあるの。夏休みに2、3日来ない?」
「ごめん、予定を見ないと分からないし、これからどんな予定が入るか分からないよ」
「いいわよ、あとからで。予定があいたら連絡頂戴?」
「わかったよ、連絡するよ」
「連絡無かったら、こっちから連絡するわよ!いい? それから、美鈴のお願い一つ聞いて?」
「なんだよ、またお願いかよ。できることとできないことがあるよ、できることならいいけど」
「やっぱり優しいんだ。じゃあ眼鏡外して?!」
「またかよ!」
「いいじゃない、誰もいないから」と口をとがらせ少しすねた感じで言った。
「厭だよ、変な顔だから」
雨宮はじっと私の顔を見つめて黙っている。
暫く無言の時が流れる。
「分かったよ、ちょっとだけだよ」
そう言って眼鏡を外して下を見る。
雨宮が近寄り私の髪を持ち上げ、顔をのぞき込んだ。
「やっぱり、全然感じが違うじゃない!こっちの方が格好いいよ、どうしていつも地味な格好しているの?」
「そんなこと好きずきだよ。この方が落ち着けるから。」
「でもありがと誰にも言わないから、一つ秘密を見つけた!」
嬉しそうに微笑む雨宮の顔を見て(これからは機嫌を損ねないように上手く扱わないといけない)と考えた。
「赤城君、合宿参加しなくても良いの?私は今のところ参加しようと思ってるけど、女性は私一人だけだから本当は迷ってるの。」
「そうだね、女性のいる他のグループと合同ならいいと思うよ、一度提案してみようか?」「いいわよ、赤城君は参加できないのだもの、私が他のグループに声をかけてみるわ」
「そう・・・、それがいいよ」
(内心ホッとした。雨宮の我が儘が始まるのではないかと警戒していた)
「ねえ、時間ある?」
「なんだよ、改まって。バイトまではまだ時間があるから、少しくらいなら。」
「じゃあ、裏門のところで待っていて」そう言って車を取りに小走りに駆けていった。
(なんだろう、変だな)
暫くすると赤のアルファロメオ156が目の前に止まった。
誘われるまま助手席に座る。彼女の車に乗せて貰うのはこれで二回目だ。
「用ってなんだよ」
「黙ってついてきて頂戴」
(まあいいか)半分諦めて、黙って雨宮の横顔を眺めていた。
車は裏道を選ぶように走り、「雨宮眼科クリニック」の看板がでている駐車場に車を止めた。
「さあ、上がって頂戴」
(困ったな、なんで親に会わないといけないのか?)そう思いつつ、笑顔で「失礼します」と少し大きめの声で挨拶して玄関に入った。
20畳もある立派な応接室に案内されると、雨宮のお母さんがお茶を持って出てきた。
「ママ、こちらがいつも話してる赤城君よ」
「いつも、うちの美鈴がご迷惑おかけているそうで、お噂はかねがね伺っております」
「はじめまして。こちらこそ美鈴さんにはいつもお世話になっています」
「赤城さんは勉強がよくおできになるそうでよろしいですわ。うちの美鈴ったら勉強が好きではないので困りますわ。国家試験に落ちたら恥ずかしいですもの」
「いえ美鈴さんはお母様が言われるほどのことはありません。勉強もされているし、よくできますよ」
「そう言っていただけると嬉しいですわ」
「ママ、止めてよ!そんなこと言わないで!これから部屋で勉強の解らないところを教えて貰うからじゃましないで!」
そう言いながら、階段を上がって雨宮の部屋に案内された。
やはり若い女性の部屋らしくきちんと整頓されよい香りが充満している。薄いピンクの壁に白いレースのカーテンと少しオレンジ色の厚手のカーテンが落ち着いた感じである。
本箱には医学書がたくさん並べてあり、ネルソン、セシル、ハリソンなどの原著もある。
感心していると、雨宮はベッドに腰をかけ、私を椅子に座るように勧めた。
「失礼な母親でごめんなさい。ところで、赤城君卒業したら何科に行くの?」
「なんだよいきなり、まだ決めていないよ。強いて言えば外科系がいいなと思ってる程度さ」
「ふーん、そうなの、まだ決めてないんだ。私なんか跡継ぎにしたいものだから眼科になさいと言われてるし、自分でもそれでいいかって思ってるの」
「うらやましいよ、将来のこと心配しなくていいんだもの」
「私なんか、かごの鳥みたいなものよ。ずっと親の言うとおりにやってきたし、どこへ行ってもいい子でいないといけないもの、いいかげんに疲れてくるわよ!」
「あと少しのことだろ?、国家試験済むまでの辛抱だろ?」
「国試済んだらみんなで遊びに行こうよ、今度の夏休みには、涼しいところで勉強したりテニスしたりして過ごしたら?」
「赤城くん来ないでしょ?」
「仕方ないよ、バイトをサボるわけにはいかないから、一人で勉強するよ」
「ねえ、うちの別荘が軽見沢にあるの。夏休みに2、3日来ない?」
「ごめん、予定を見ないと分からないし、これからどんな予定が入るか分からないよ」
「いいわよ、あとからで。予定があいたら連絡頂戴?」
「わかったよ、連絡するよ」
「連絡無かったら、こっちから連絡するわよ!いい? それから、美鈴のお願い一つ聞いて?」
「なんだよ、またお願いかよ。できることとできないことがあるよ、できることならいいけど」
「やっぱり優しいんだ。じゃあ眼鏡外して?!」
「またかよ!」
「いいじゃない、誰もいないから」と口をとがらせ少しすねた感じで言った。
「厭だよ、変な顔だから」
雨宮はじっと私の顔を見つめて黙っている。
暫く無言の時が流れる。
「分かったよ、ちょっとだけだよ」
そう言って眼鏡を外して下を見る。
雨宮が近寄り私の髪を持ち上げ、顔をのぞき込んだ。
「やっぱり、全然感じが違うじゃない!こっちの方が格好いいよ、どうしていつも地味な格好しているの?」
「そんなこと好きずきだよ。この方が落ち着けるから。」
「でもありがと誰にも言わないから、一つ秘密を見つけた!」
嬉しそうに微笑む雨宮の顔を見て(これからは機嫌を損ねないように上手く扱わないといけない)と考えた。
雨宮の部屋で秘密の一つを知られてしまった私は、今後のことを考えながら
「雨宮さん、質問てなんだ?」
「もういいの、解決したから」
「我が儘だな」
スポ-ツショップで買った安物の腕時計を見る。
(今日は金曜日、8時にはアカデミアに行かなければならない)
「じゃあ帰るよ。バイトがあるので」
「送っていくわよ、着替えるから応接室で待ってて」
そう言われ、先ほどの応接室で待っていると雨宮の母親がまた顔を出した。
「あら、美鈴は?」そう言いながら向かい側に座った。
「今、着替えているところです」
「そうなの?珍しいわね、あの子が男友達を連れてくるなんて」
「そうですか、今まで無かったことことですか。私みたいな者がおじゃまして申し訳ありません。ましてやお母様に紹介していただけるなんて光栄です。」
「ほほ・・ 光栄だなんて、赤城さんおじょうずね」と嬉しそうに笑った。
「なに笑ってるの?」と雨宮が入ってきた。彼女はジーンズの上下に着替えていた。
「赤城君、行きましょう。ママ、送って来るから」
「雨宮さん、質問てなんだ?」
「もういいの、解決したから」
「我が儘だな」
スポ-ツショップで買った安物の腕時計を見る。
(今日は金曜日、8時にはアカデミアに行かなければならない)
「じゃあ帰るよ。バイトがあるので」
「送っていくわよ、着替えるから応接室で待ってて」
そう言われ、先ほどの応接室で待っていると雨宮の母親がまた顔を出した。
「あら、美鈴は?」そう言いながら向かい側に座った。
「今、着替えているところです」
「そうなの?珍しいわね、あの子が男友達を連れてくるなんて」
「そうですか、今まで無かったことことですか。私みたいな者がおじゃまして申し訳ありません。ましてやお母様に紹介していただけるなんて光栄です。」
「ほほ・・ 光栄だなんて、赤城さんおじょうずね」と嬉しそうに笑った。
「なに笑ってるの?」と雨宮が入ってきた。彼女はジーンズの上下に着替えていた。
「赤城君、行きましょう。ママ、送って来るから」
雨宮の車に乗せてもらい、前回と同じく犬塚駅前まで送ってもらう。
「急いでバイトに行かないといけないので此処でいいよ、今日は、ありがとう。」
「どうして?近くまで遅らせてよ。」
「いや、コンビニで夕食を買っていきたいので此処の方が都合がいいんだ、ごめんね」
そう言って車から降りる。
いつものコンビニに入る前に雨宮に向かって手を振ると、彼女も手を振ったあと車を走らせた。
雨宮がいなくなるのを確認してからコンビニで夕食を買い、急いで自分の部屋に戻ると、時計は6時25分を指している。
お握り2個とハムと牛乳を口に流し込んだあと、急いでシャワーを浴び、シャワーフレッシュアクアムスクを体につける。スーツはモスグリーンのシルクのアルマーニ、腕時計はローレックスのブルーサブマリーナーを選ぶ。
急いで愛車のSLKに乗りアカデミア近くの駐車場に止め、なんとか10分前に店に入ることができた。
「急いでバイトに行かないといけないので此処でいいよ、今日は、ありがとう。」
「どうして?近くまで遅らせてよ。」
「いや、コンビニで夕食を買っていきたいので此処の方が都合がいいんだ、ごめんね」
そう言って車から降りる。
いつものコンビニに入る前に雨宮に向かって手を振ると、彼女も手を振ったあと車を走らせた。
雨宮がいなくなるのを確認してからコンビニで夕食を買い、急いで自分の部屋に戻ると、時計は6時25分を指している。
お握り2個とハムと牛乳を口に流し込んだあと、急いでシャワーを浴び、シャワーフレッシュアクアムスクを体につける。スーツはモスグリーンのシルクのアルマーニ、腕時計はローレックスのブルーサブマリーナーを選ぶ。
急いで愛車のSLKに乗りアカデミア近くの駐車場に止め、なんとか10分前に店に入ることができた。
今夜はブティック経営の吉岡様が来店されることになっている。
この方には随分と贔屓にしてもらい、ローレックスを頂いたり、今のマンションを借りる時の保証人になって頂いたりしているので、私としては格別に失礼の無いようにしている。
店内はすでに満席状態に近いが、店長が吉岡様の席だけは空けておいてくれた。
私も吉岡様が見えるまでの間、同僚のヒロシのヘルプをすることにした。
ヒロシのテーブルには若い女性が3人座っていた。3人とも初めての来店のようだ。
いつものように跪き名刺を差し出す。
「はじめまして雅哉と申します、今夜はごゆっくりと楽しんでください」
そう言って三人の真ん中の女性の顔を見た瞬間、思わず自分の目を疑った。
(高橋由美!忘れもしないあの高橋由美だ!もう彼女は医学部を卒業して2年目だ)
私が高校の同級生であることには全く気づかない様子なので、私も知らぬふりをしながら応対した。高橋由美はもともとは可愛い子だったのだが、今では見違えるほどの美人になっていた、後の二人はおまけかボディーガードを思わせる感じだ。
「雅哉さん」と突然彼女が話しかけてきた。
「はい、何でしょうか?」
「此処は一流大学の学生がアルバイトでホストをしていると聞いているのだけれど、あなたはどこの大学なの?」
「申し訳ありません、具体的にお答えしてはならないことになっています、学部や専門までは良いのですけれど」
「じゃあ、なに学部なの?」
「すぐにお答えしては面白くありませんので、いろいろお話しているうちに見事当てて頂けたましたらシャンパンを一本サービス致します」
「そんなの嘘ついても言えるでしょ?」
「決して嘘は申しません、約束致します、信じてください」真剣な眼差しで彼女の目を見つめると、彼女は怪訝な表情を一瞬見せたが、次の瞬間にはにっこり微笑み
「解ったわ、あなたの目は嘘をついているようには見えないから、取り敢えず信じておきましょう」
「ありがとうございます」と笑顔で返事をした。
この方には随分と贔屓にしてもらい、ローレックスを頂いたり、今のマンションを借りる時の保証人になって頂いたりしているので、私としては格別に失礼の無いようにしている。
店内はすでに満席状態に近いが、店長が吉岡様の席だけは空けておいてくれた。
私も吉岡様が見えるまでの間、同僚のヒロシのヘルプをすることにした。
ヒロシのテーブルには若い女性が3人座っていた。3人とも初めての来店のようだ。
いつものように跪き名刺を差し出す。
「はじめまして雅哉と申します、今夜はごゆっくりと楽しんでください」
そう言って三人の真ん中の女性の顔を見た瞬間、思わず自分の目を疑った。
(高橋由美!忘れもしないあの高橋由美だ!もう彼女は医学部を卒業して2年目だ)
私が高校の同級生であることには全く気づかない様子なので、私も知らぬふりをしながら応対した。高橋由美はもともとは可愛い子だったのだが、今では見違えるほどの美人になっていた、後の二人はおまけかボディーガードを思わせる感じだ。
「雅哉さん」と突然彼女が話しかけてきた。
「はい、何でしょうか?」
「此処は一流大学の学生がアルバイトでホストをしていると聞いているのだけれど、あなたはどこの大学なの?」
「申し訳ありません、具体的にお答えしてはならないことになっています、学部や専門までは良いのですけれど」
「じゃあ、なに学部なの?」
「すぐにお答えしては面白くありませんので、いろいろお話しているうちに見事当てて頂けたましたらシャンパンを一本サービス致します」
「そんなの嘘ついても言えるでしょ?」
「決して嘘は申しません、約束致します、信じてください」真剣な眼差しで彼女の目を見つめると、彼女は怪訝な表情を一瞬見せたが、次の瞬間にはにっこり微笑み
「解ったわ、あなたの目は嘘をついているようには見えないから、取り敢えず信じておきましょう」
「ありがとうございます」と笑顔で返事をした。
そろそろ吉岡様がみえる時間になったので、ヒロシに目で合図して席を立つ。
高橋由美に「ごゆっくりお楽しみください、シャンパンは後日正解されたこととして先にプレゼントさせて頂きます」そう言い残して入り口に向かった。
高橋由美に「ごゆっくりお楽しみください、シャンパンは後日正解されたこととして先にプレゼントさせて頂きます」そう言い残して入り口に向かった。