「公園で遊んでいる子を見なくなった」という話をよく聞くし、共感する自分もいる。確かに私が小学生だったころ、近所の公園はワンパクボーヤで溢れていた。自分たちだけで公園を使える日というのは滅多にない。その滅多にない日だって、途中からコワイお兄ちゃんたちの登場である。何をされるか分かったものじゃない。そうなると、まだ小学生で悪いことなんて1つも知らない井原少年たちはブルブルと震えながら公園を後にする。
(彩湖公園の今は無き『カマキリ公園』の遊具)
それが今では、その公園はいつ通ってもシラーンとしている。最近見た唯一の客は真夜中のDQNカップル卍のみというアリサマである。そんな公園が今日だけは違った。
いつもの公園ではないが、2年ぶりくらいに会った秦とでサッカーをしていた。二人っきりで。愛のパス交換である。しかし、1時間もやれば十分。私と秦の仲である。2年分の溝なんて1時間もあれば埋められる。埋めるどころかモリモリと友情の山ができてしまった。このままでは、かえってこの山が2人の愛を邪魔してしまう。そこで、3年ぶりに会うことになるルソを呼んだ。彼にお山をどかしてもらおうというコンタンである。
ルソを待ちながら公園のベンチに座っていると、少年が3人きた。すると、その少年たちはスグそこでサッカーを始めるではないか。なんと感心な子供たちであろうか。公園で元気に遊ぶ子がいることにどこか安心した。そうこうしているうちにルソが来た。そして井原君の提案で、その少年たちとサッカーをすることになった。
話を聞くとその少年らは公園の近くの小学校に通っている3年生だという。思い返してみても、この頃の休み時間&放課後にするサッカーが一番楽しかったのではないか。少なくとも、ワケの分からない指導者たちに強制される「やらされるサッカー」よりは。
無邪気にボールを追いかける少年を見て、少年たちの若さを羨むと同時に、年齢の壁を簡単に取り去る「サッカー」の力に感心した井原君であった。
