KAN「千歳」とぼくだけの彩り | TAKの部屋

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ムラムラくんという、よく分からない人がよく分からないことを書くブログです。

世界でもっとも好きなアーティスト、KANちゃんの中でももっとも好きな曲の1つ。
そして、俺が初めてアレンジというものに興味をもった曲。

「千歳」KAN
(アルバム「野球選手が夢だった」収録)

この白い街の雪は ぼくと踏むはずだったんだよ
どうして君とここで出会うの 何で一人じゃないの

あの時 君は言ったよ きっとずっと一人だと
最後に二人流した涙 ぼくのほうはうそじゃない

Uhm…Hold you in my arms.
Uhm…Kissin' in the dark.
Uhm…You're still in my heart.
想い出はぬぐえない

どうして目が合った時 何で知らんぷりしたの
でもそうだよね 新しい恋と今のぼくは関係ない


君をずっと何年も 見てたぼくはすぐわかる
眠てないんだろう ここから見ても肌の調子よくない

次の便に変えたから まだぼくはここにいるよ
大好きだったうそつきの君を もうすこし見ていたい

Uhm…Hold you in my arms.
Uhm…Kissin' in the dark.
Uhm…You're still in my heart.
もうぼくの君じゃない

アナウンスに助けられ 君はタラップに消える
最後にすこし こっちを見ても
ごめん ぼくは笑わない

本当は今も君が好きだよ
それが一番くやしい


この曲はイントロがありません。いきなり歌が始まります。
そして、3つのパートで構成されていますが、すべて同じコード進行で展開されます。
そのため、一聴しただけではただ単調な曲に思えるかもしれません。

でも、その謎は後奏で明らかになります。

後奏、もしくはoutro。
まずそこでは、間奏と同じコーラスが流れます。
まだ謎は解けません。
8小節後に、歌詞でいう「Uhm…Hold you my arms」の部分が、コーラスの上にかぶってきます。
感のいい方、一聴しただけでコード進行が掴める方はここでハッとします。
さらにその8小節後。いわゆるAメロの部分がシンセピアノで流れてます。
そこで気付くのです。
この曲はまったく同じコード進行で構成されていたんだ。なのに3パートすべてが違うメロディなんだ。
さらに、その謎解きを最後に残すために、ヒントになってしまうイントロを省いているんだ!
(※このブログは原曲を聞きながら書いたものです。そして上に貼った映像はライブのものです。今、聞いて分かったんですが、ライブだと先にAメロのシンセピアノが加わって、最後に英詞の部分が重なってきます。順番が逆になっていますが、間違えではないです笑)

この曲を初めて聞いたぼくは当時16歳。
ギターを始めて3年経っていますが、まったく上手くなく、作曲など考えもしなかったこともあり、後奏まで何も気づきませんでした。

イントロがないな、めずらしいな。
なんとなく暗い歌だな。
歌詞は切なくていいな。
でもやっぱり単調だな。

それが聞いてる途中の偽らざる感想でした。

でも、聞き終えた時に、カラクリに気づいた時に、すごく感動しました。

思えばこの時が「自分で曲を作ってみたい」という欲求の、最初期衝動だったと振り返って思います。

ゆーても、大した曲は作れなかったわけだけど、それは別の物語←

それとは別に、歌詞もすごくいいですね。きちんと物語になっている。
KANちゃんにはめずらしく、女性を責める内容。
なのに「最後にすこしこっちを見ても ごめんぼくは笑わない」なんて謝ってしまうとこも好きです。
そしてそのあと。
まだ好きで、だからくやしい、と。

いい歌詞ですね。
きちんと相手を想っていたことがきちんと伝わります。
そして、嘘をついた女性を責めつつも、それは「今」の話。好きだった「想い出」はそこに影響しないわけです。

この曲は、ぼくにとってだけですけど、人生にほんの少しの彩りを与えてくれた曲です。
曲を作る、歌詞を考える、アレンジを悩む。
そして、それを人前で演奏する。
職業音楽家のように皆への影響は皆無ですが、ぼくの人生の大切な想い出です。