ウチの部署は昨日が最終〆切だった。
〆切とは編集業をやっていない人には
とっても忙しいのよー、アタシもう3日も寝てないワ
的なイメージかと思われるが
ことウチに関して言えば
最も忙しいのはその前段階である
発注業務と原稿書きであり
〆切なんてのは校正を見るだけ
しかもほとんどは複数回確認済みで
最終チェック程度のものだから
にっちもさっちもいかなくなる
なんて類のものでは決してないのだ。
とはいえ、10日間における連続業務の節目ではあるし
ここで間違いを正さなければ、そのまま世に出てしまい
○○は間違いが多い、使えねえ、役立たず
などの真っ当ながら鬱陶しい罵詈雑言を
自由と権利を履き違えたネット民がたむろする
2ちゃんねるあたりに書き連ねられてしまうのだから
もう慣れたとは言え重圧はあるものだ。
その〆切が昨日終わった。
当然俺のような健康男子は
その後えも言われぬ開放感に身を委ね
仲のいい同僚と「ちょっと1杯引っ掛けて」という
言葉とともに夜の街へ繰り出すのだ。
もちろん、それがホントに1杯で終わるはずもなく
気付けば終電嗚呼ヤバイ、と
千鳥足を前へと進めるのだが。
しかし、昨日はいささか事情が異なり
俺は翌日(つまり今、ですな)朝イチに
新宿に行かねばならぬ用事があり
遠いさいたまに戻るよりも
編集部に泊まってしまえばラクだ
という考えに落ち着いた。
ウチは〆切明けだし、別部署も
まだ修羅場には程遠い状態なので
そこまで人も多くはないであろう
という計算がそこにあったのだが…
いざ舞い戻ると、案の定ウチの部署はからっぽ。
しめしめと思いきや、隣の部署は大賑わい。
終電前だから、では片付けられぬ人の山で
これでは到底眠られぬ。
よって、まったく違うフロアへ足を運んだ。
普段ほとんど付き合いのない部署があるそのフロアは
ウチの会社に2箇所しかないソファ設置ポイントで
そこで寝るのは非常に合理的なのだが
やはりそこは慣れないフロア。
落ち着いて眠ることなど叶わず
およそ2時間毎に目を覚ます有様で
起きる度に後悔との戦いを強いられた。
さらに困ってしまうことに
俺はとても素直な性格で
こういうところでは決まって
怖い夢を見てしまうのだ。
もちろん登場人物はそのフロアのお偉いさん。
若干の後ろめたさも手伝って
必ず目を覚ましてしまう。
挙句、普段は霊感ゼロのこの俺が
人影を複数回感じてしまい
つい誰もいるはずのない施錠済みの部署を
確認するために身体を起こしてしまった。
明け方のフロアはこんな感じ。
我ながら霊を感じるのも仕方なし
と思えるほどの薄気味悪さだ。
とまれ、もちろんそれは勘違いで
霊も人もいないのであるが
よく考えたらどっちも同じようなもので
等しくイヤだよなぁ。
そんな状況でよくも身体を起こしたものだ
などと今さら冷静に振り返っている。
さて、新宿での用事だが
それはサラリーマンにとっては春の風物詩
年に一度の健康診断である。
前日は飲酒禁止、当日は飲食禁止
と相場が決まっているイベントだが
前日に深酒し、起きてからタバコも吸い
早く着きすぎたので今コーヒーを飲んでいる
俺の場合は数値はまったくアテにならぬ。
こんな検査は受ける意味もないし
どうせまた1ヶ月以内の再検査を要求され
これまたどうせ拒否すると
ノストラダムスもびっくりするほど
明確に未来が見えているので
どうであれ俺の人生に影響はない。
大事なのは中身であって期間ではない。
早く死のうと長く生きようと
これまたどっちでも同じようなものだ。
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