キレましたとも。
ガソリンを入れた後、30分程車を走らせ特に目的地がある訳でもなく、しかも男2人で尚且つどうでも良い恋人とのトラブルに巻き込まれてしまった状況なので、出来れば直ぐに帰りたかった。
車を運転するのがめんどくさくなって、適当な場所を見つけて車を停止させた。
ノーマルアヌワーが再び「どうして皆んなはトーラが居ないって言うんだ?」と聞いてきた。
拉致されて既に1時間以上経っている上にトーラを擁護してもしょうがないという気持ちから「トーラが居ないって言えって言うから、皆んな居ないって言ってんだよ!」とキレたのだ。
「トーラはどうして居ないって皆んなに言わせたの?」とノーマルアヌワーは聞いてきた。
「もう1人アヌワーって奴が居て、そっちに興味が移ったんじゃない?」と言う言葉が喉まで出ていたが、そこはトーラを擁護する為「トーラはもう君の事好きじゃ無いんじゃ無いかな?彼女と付き合うのはやめた方がいいよ」とアドバイスした。
「帰りたいから帰っても良いかな?」と聞いたら、ノーマルアヌワーは未だ納得はしていない様子だったが「サトシ…ソーリー」と言って帰る事を承諾してくれた。
再び30分程車を走らせてボンダイに戻った。
別れ際にノーマルアヌワーが「今日、僕がここに居た事をトーラに話さないでね」と言ったが、僕は無言のまま答えなかった。
シェアハウスに戻るとトーラが「サトシ何処まで行ってたの?」と聞いてきた。
近くのガソリンスタンドにガソリンを入れに行って2時間以上戻ってこないから当然の質問だろう。
つづく