古代、仏教が日本に伝来した。素朴な教義もなければ、豪華な神殿のようなもの
(神社は仏教の寺院の影響でつくられるようになった。)もなかった神道を信仰していた、

古代の日本人は、仏教の深遠な教義、厳密な戒律、荘厳な仏像、寺院などの建築、
仏典翻訳の技能・・

仏教徒は、単なる宗教ではなく、文明そのものであり、驚愕してこれに惹かれていった。

保守的な層からは、外来の宗教である仏教の導入に反対することもあり、


後に、仏教推進派の蘇我氏、反対派の物部氏との戦いとなる。


仏教は、日本で大いに広まり、栄え、多くの宗派が、建てられていった。

その一方で、神、神社への信仰も日本人の中には根強く残り続けた。

仏教が日本において、大いに栄えたのは、日本人の根底にながれる神道の精神

に抵触することがなかったからであった。

(つづく。)