二宮尊徳(金次郎)といえば、薪を背負って、読書をする像の姿が真っ先に
思い浮かぶ、
苦学、努力の権化みたいな、ただひたすら真面目に働き続けた人物のような印象がありましたが、
二宮尊徳の本を読んでいて、
二宮尊徳という人は、きわめて有能な経営コンサルタントである。
ということがわかりました。
まず、二宮尊徳という人は、
自分自身では、ほとんど田や畑での農作業をしていません。
家が落ちぶれしまい、少年時代から働き、荒地を開墾して自分の田畑を手に入れたようですが、
現金収入を得るために武士の家に仕えて働き、金を農民に貸し付けて、
支払いができないと彼らの土地を自分のものにして、彼らを小作人にして、
小作料を取って、自分の財産を増やしていたのです。
とここまで、書くと実は二宮尊徳は悪党だった。といいたいようですが、
彼が、他の地主達と違うのは、
小作人たちの経済状況を、詳しく調べて、彼らの家計が持ち直すように
様々な改善策を与えて、コンサルティングしてあげていたようです。
尊徳のコンサルティングで、小作人たちはやがて経済的に持ち直し、
土地も買い取り、自立していきました。
尊徳は、単に彼らから搾取するのではなく、彼らが経済的に立ち直り、
再び、破産、転落していくことを防ぐ助けを与えていたのでした。